この記事の3行まとめ
- Godot Engineの最新バージョン「Godot 4.5」が正式リリース
- ステンシルバッファがサポートされたほか、バックトレースをリリースビルドで使用可能に
- visionOS向けエクスポート機能なども実装されている
2025年9月15日(現地時間)、Godot Engineの最新バージョン「Godot 4.5」がリリースされました。
#GodotEngine 4.5 has finally arrived! 🎉
With this new release, we made meticulous efforts in order to amplify what is possible to do with our engine, guided by our goal of making gaming and game development for everyone!https://t.co/yd3PlPKsVh
— Godot Engine (@godotengine) September 15, 2025
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— Godot Engine (@godotengine) September 15, 2025
Godot Engineは、マルチプラットフォームに対応したゲームエンジン。MITライセンスのもとオープンソースで提供されており、無料で使用できます。
2025年6月に「Godot 4.5-beta1」がリリースされて以降、beta 2~7、RC 1~2のリリースを経て、このたび正式版が公開されました。
ステンシルバッファで物体の透過・異空間ポータルなどを描画可能
SpatialMaterialにおいてステンシルバッファがサポートされたことで、オブジェクトのアウトラインや透過表現、別の空間に接続されたポータルなどを描画できます。
何もない空間に立てられた壁に、別の空間へと通じる入口が備わっている(動画は「Godot 4.5」リリースページより引用)
バックトレースがリリースビルドでも利用可能に
従来はデバッグビルドに限定されていたバックトレース機能がアップデート。GDScriptのコールスタック追跡処理などに関するパフォーマンスが改善されたことで、リリースビルドにおいてもバックトレースを利用可能となりました。
また、エラー報告などエンジン内部で発生したメッセージを取得する機能をユーザー独自に実装できる「Logger」クラスが追加されました。
(動画は「Godot 4.5」リリースページより引用)
visionOS向けエクスポートに対応
Apple Vision Pro向けOS「visionOS」に対して、Godotのプロジェクトをエクスポート可能になりました。
Godot 4.5の時点では、Apple Vision Proの視界にウィンドウが表示される形式のアプリケーションのみ出力できますが、将来的にはイマーシブな映像が映し出されるアプリケーションにも対応予定とのこと。
(動画は「Godot 4.5」リリースページより引用)
そのほか、エディタ上でゲーム音声のミュートやテキスト翻訳のプレビューが可能となったほか、既存プロジェクトを直接プロジェクトマネージャーから複製・バックアップできる機能が追加されるなど、各種アップデートが施されています。
詳細はリリースページをご確認ください。
「Godot 4.5」リリースページ「Godot Engine」公式サイト