「GDC 2025」主要トピックを解説したレポート「2025 GDC Trends Report」が無料公開。AI技術の発展、セルフパブリッシングや資金繰りなど6つのテーマで語る

「GDC 2025」主要トピックを解説したレポート「2025 GDC Trends Report」が無料公開。AI技術の発展、セルフパブリッシングや資金繰りなど6つのテーマで語る

2025.06.20
ニュースGDC 2025
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 「GDC 2025」講演内容やゲーム業界情報などをまとめたレポート「2025 GDC Trends Report」が無料で公開
  • 生成AI技術をゲームで活用した事例や、ライフサービス型ゲームの市場動向など6つのトピックが用意されている
  • 「GDC 2025」で実施されたゲーム開発の資金調達に関するパネルディスカッションなども紹介

「Game Developers Conference(GDC)」を主催するInformaより、「GDC 2025」の講演内容やゲーム業界情報などをまとめたレポート「2025 GDC Trends Report」が無料公開されています。

レポートはPDF形式にてダウンロード可能。なお閲覧の際は、専用フォームに氏名やメールアドレス、所属会社などを入力する必要があります。

本レポートは、2025年3月に開催されたゲーム開発者向けカンファレンス「GDC 2025」の講演内容や、各種調査会社が収集・分析したゲーム業界情報、2024年後半から2025年にかけて発表された最新技術・プロジェクトに関する情報などを報告したもの。

生成AI技術をゲーム開発に活用した事例や、VR/AR/MRコンテンツの普及とプレイヤー層の拡大、モバイルゲーム市場動向、ゲームにアクセシビリティ機能を導入する重要性など、6つのトピックに基づいて記述しています。

(画像は「GDC」公式サイトより引用)

生成AI技術に関しては、ゲームのプロトタイプの構築やLLMによるNPCの作成などを高速かつ安価に実施する技術研究が進められてきたと述べつつ、所有権や著作権侵害に関する懸念が未だ残されていると指摘しています。

またNVIDIAのニューラルレンダリング技術群「NVIDIA RTX Kit」や、Microsoftが提供するゲーム生成AIモデル「WHAMM(World and Human Action MaskGIT Model)」についても言及しています。

関連記事
NVIDIA、ニューラルレンダリング技術群「NVIDIA RTX Kit」を発表。AIを活用したテクスチャ圧縮機能が搭載されたほか、レイトレーシングでは従来の100倍のパフォーマンスを発揮
2025.01.08
関連記事
Microsoft、リアルタイムにゲームを自動生成するAIモデル「WHAMM」を発表。無料デモで『Quake II』風ゲームをプレイできる
2025.04.08

またライブサービス型ゲームについては、数々のAAAタイトルが姿を消していく一方で、コアなファン層にターゲットを絞った小規模開発などの路線では活路を見出せるといった見解が語られています。

そのほか、「GDC 2025」より初めて実施されたパネルディスカッションシリーズ「Funding Futures Series」(※)の内容などを紹介しているほか、2025年度における「Independent Games Festival」と「Game Developers Choice Awards」の受賞者・タイトルなども掲載しています。
※ セルフパブリッシングやベンチャーキャピタルの利用など、ゲーム開発における資金調達について議論を交わすパネルディスカッションシリーズ。「GDC 2025」では全3本が実施された

詳細はレポートのダウンロードページをご確認ください。

「2025 GDC Trends Report」ダウンロードページ「Game Developers Conference(GDC)」公式サイト

関連記事

『アストロボット』の創造的なギミックのプロトタイプ制作は、ブレストから実装レビューまで2週間。チーム全員が“ゲームプレイに携わる”仕組みとは【GDC2025】
2025.05.23
『VALORANT』のFPSにおけるアニメーションの極意。快適なプレイもクールな演出も、わずか数名のチームで作り上げる!【GDC2025】
2025.04.30
【制作期間3年半】『Skyrim』『Fallout』開発者が教える、個人開発でオープンワールドゲーム『The Axis Unseen』を作る方法【GDC2025】
2025.04.09
SideFX、Copernicusを使ってHoudiniでプロシージャルにトーンのそろったアセットを作成する学習用技術デモ「Project Skylark」を公開。UE5用プロジェクトもダウンロードできる
2025.06.20
Epic Games、UEでゲームのアクセシビリティを向上させる実装事例を解説。「GDC 2025」などの講演内容を紹介する記事がEpic Developer Communityで公開
2025.06.20
ゲームエンジン「Godot 4.5」ベータ版がリリース。関節に連動した動きが作りやすくなるBoneConstraint3Dや、マテリアルで描画領域を変更できるステンシルバッファを実装
2025.06.20

注目記事ランキング

2025.06.15 - 2025.06.22
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

被写界深度(DOF)
ヒシャカイシンド
  1. Depth of Field(DOF)とも呼ばれる。カメラの焦点(ピント)があっているように見える範囲のこと。
  2. 3DCGにおいて、1をシミュレーションするエフェクト。注目させたい部分に焦点を合わせ、それ以外の部分をぼかすことができる。ゲームの開発現場においては、ボケ自体のことを示すことが多い。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!