ARグラス「XREAL One」用カメラ「XREAL Eye」発表会をレポート!6月下旬に発売される、6DoF化と撮影機能を追加するユニットをチェックしてきた

ARグラス「XREAL One」用カメラ「XREAL Eye」発表会をレポート!6月下旬に発売される、6DoF化と撮影機能を追加するユニットをチェックしてきた

2025.05.19
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日本XREALは2025年5月14日(水)、ARグラス「XREAL One」専用アクセサリの「XREAL Eye」の発表会を催した。同製品は6月下旬発売予定で、価格は13,980円(税込)。すでに同社の公式オンラインショップで予約を受け付けている。

この「XREAL Eye」はXREAL Oneのブリッジ下部に取り付けることで、写真・動画撮影と6DoF化を実現したもの。

取り付け場所はちょうど目と目の間になるので、自分の視界をそのまま画像や映像にできる感覚と言っていい。本記事では、そんな同製品についてレポートしよう。

TEXT / 松井 ムネタツ
EDIT / 藤縄 優佑

目次

視界をそのまま撮影できる感覚

まずはXREAL Eyeにおける写真・動画の撮影機能から説明する。

写真は2,016×1,512のサイズで保存され、形式はJPG。プライバシー配慮のため、撮影時はシャッター音が鳴り、レンズ周りにあるLEDが点灯する仕様になっている。

動画は1,600×1,200のサイズで、撮影時間は15秒/30秒/60秒から選んで行う。フレームレートは30/60FPS、保存形式はMP4。

デジタル手振れ補正が付いており、アクションカメラほどの強力なものではないが、普通に歩いて録画する程度であれば十分補正されている印象だ。画質については最新のスマートフォンほどのものではないが、SNSなどで使用するぶんには問題なさそうなものとなっている。

内蔵ストレージは2GBあり、XREAL Oneの先セル部分にあるUSB TypeーC端子からPCなどへ転送できる。

FPSのような主観視点での撮影が可能

プライバシーにも配慮された設計

XREAL Oneがパワーアップ!空間ディスプレイを好きな場所に配置

もうひとつの大きな売りは、XREAL Eyeを装着することで、XREAL One6DoFになるという点だ。

DoFは空間内でどれだけ自由に動けるかを指す用語で、XREAL One単体は3DoF。3DoFはユーザーの頭の動きに応じて映像が変化、つまり360度全方位を自由に見渡せるが、ユーザーの体の動きには対応しない。

XREAL Oneは2025年1月に発売されたARグラス

これが6DoFになると、3DoFの360度視点に加えて上下左右前後の物理的な移動に対応し、空間ディスプレイを好みの距離に配置できる。空間ディスプレイに顔を近づけて文字をしっかり読んだり、反対側に回り込んだりすることも可能だ(もちろん、反対側から見るとディスプレイは反転している)。

XREAL Oneの空間ディスプレイに表示できる機器は、スマホやPC/Mac、Nintendo Switchなど。複雑な設定の必要はなく、USB Type-Cに接続するだけで使用できる。

XREAL Eye単体の重さはたったの1.35g。XREAL Oneが82gなので、合計しても83.35g。実際に装着してみたが、重く感じることはなかった。

XREAL Eyeは13,980円(税込)と、それほど高額ではない価格設定。すでにXREAL Oneをお持ちの方はマストバイだろう。

これから購入を検討する場合、69,980円(税込)のXREAL Oneとセットで購入すると83,960円(税込)。ARグラスで6DoFということを考えれば、お買い得といえそうだ。

XREAL Eye本体。こんなにも小さい

XREAL Oneのブリッジ下部にXREAL Eyeを装着したところ

反対側から。もともと装着用端子がついていた箇所なので、XREAL Eyeを付けることで視界の邪魔になるようなことはない

また、XREAL Oneの機能を拡張するスマホ型専用デバイス「XREAL Beam Pro」(Androidベース)を接続すれば、カメラ操作やXREAL Eyeで撮影したデータを保存できる。

XREAL One+XREAL Eyeをフルに楽しみたいのであれば、XREAL Beam Proもほしいところ。XREAL Beam Proは性能が異なる3モデルが展開され、最安のもので32,980円(税込)。一度にすべて入手すると、合計116,940円(税込)となるので、必要だと感じたら随時買い足していく形がいいだろう。

6DoFに対応した専用ソフトを開発するためのSDKも準備されているので、さまざまなアプリの登場に期待したい。

カメラ機能をより充実させたいのであれば、XREAL Beam Proもほしいところ

XREAL Eye発売にあわせて、XREAL SDKが3.0.0にアップデート。UnityのXR Pluginに移行し、プラットフォーム間の互換や移植性が向上した

XREAL Eyeのパッケージ

XREAL Eyeの主要スペック

XREAL Eyeの主要スペックは下記の通り。

容量 2GB
写真撮影機能 記録画素数:2,016×1,512
画像ファイル形式:JPEG
シャッター音:あり
LED 点灯:あり
フレームレート:30/60FPS
アンチエイリアシング
動画撮影機能 記録画素数:1,600×1,200
録音:XREAL ARグラス内蔵ステレオマイク
動画ファイル形式:MP4
手振れ補正機能:EIS(電子動体ブレ補正)
連続撮影可能時間:15秒・30秒・60秒(AR グラスのメニューから設定)
撮影開始音:あり(消音設定不可)
LED 点灯:あり(消灯設定不可)
サイズ W12mm×D8mm×H15mm
重量 約1.35g
記録媒体 ARグラス搭載チップセット内蔵フラッシュメモリ(最大 2GB)
XREAL Beam Pro使用時は、XREAL Beam Pro に保存
対応 AR グラス XREAL One
保証期間 購入日から 1 年間

 

「XREAL Eye」製品ページ
松井 ムネタツ

パソコンゲーム雑誌、アーケードゲーム雑誌、家庭用ゲーム雑誌を渡り歩き、現在はフリーのゲーム系編集/ライター。マイベストゲームは『ウィザードリィ 狂王の試練場』で、最近だと『Forza Horizon』シリーズに大ハマリ。メインPCはAlienware Aurora。セガ・レトロゲーム系メディア「Beep21」副編集長をやりつつ、ボードゲームメディア「BROAD」編集長も兼任。

「BROAD」Webサイト

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