UEで使えるオープンソースの揺れ物プラグイン「Hagoromo」リリース。パラメーターで揺れ物の剛性を細かく調整でき、コライダ設定に対応

UEで使えるオープンソースの揺れ物プラグイン「Hagoromo」リリース。パラメーターで揺れ物の剛性を細かく調整でき、コライダ設定に対応

2025.05.07
ニュースお役立ち情報ツール紹介アンリアルエンジン
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • アンリアルエンジンで使用可能な揺れ物用プラグイン「Hagoromo」がリリース
  • ボーンを利用した位置ベースの物理シミュレーションプラグインで、パラメーターによる細かな調整が可能
  • コライダによって衝突を検出し、衣服などの貫通防止にも対応

ノゾクサ氏は2025年5月5日、アンリアルエンジン(以下、UEと表記)で使用可能な揺れ物用の物理シミュレーションプラグイン「Hagoromo」のリリースを発表しました。

Hagoromo」はボーンによる位置ベースの物理シミュレーションプラグインです。位置ベースによる物理シミュレーションにはPBDなどがありますが、本プラグインではPBDの後継であり柔軟性があるといわれるXPBD(eXtended Position-Based Dynamics)が採用されています。

本プラグインはUE上ではAnim Nodeとして機能します。剛性や摩擦、移動や回転時などの力のかかり方をパラメーターで調整可能で、コライダを使った衣服などの貫通防止にも対応しています。

帯が体の前面側になびかないよう、大き目のスフィアコライダを設定する様子(画像はGitHubより引用)

同プラグインを実際に使用したデモ映像も公開中です。また、デモ映像における物理シミュレーションのセットアップがGitHubにて解説されています。

プラグインの適用前(00:00~)と適用後(01:39~)を見比べることができるデモ映像

本プラグインはGitHub上でオープンソースとして公開されており、MITライセンスのもと無料で利用可能です。

導入方法や使い方など詳細はGitHubリポジトリをご確認ください。

「Hagoromo」GitHub

関連記事

Megascansのアセットで作られた無料サンプルプロジェクト『Derelict Corridor Megascans Sample』、Fabで公開。UE5.5で使用可能
2025.05.02
『鉄拳8』で筋肉のリアルな柔らかさを追求したリギング手法を解説。「CEDEC2024」講演動画とスライド資料、リグ・CG専門スタジオの「BACKBONE」が公開
2025.04.25
UEのゲームでOAuth2.0によるログイン認証を導入する手法や、シーケンサーの自動生成に役立つTipsなど。「UE Tokyo .dev #4」の講演資料と配信アーカイブが公開
2025.04.18
エピック ゲームズ ジャパン、UEの移動コンポーネント「Mover」の仕組みやオープンワールド制作フローなどを解説した「GCC 2025」講演資料を無料で公開
2025.04.15
リアルな風景の撮影を楽しめるUE5製シム『Lushfoil Photography Sim』、開発者のインタビュー記事がEpic Gamesのブログで公開
2025.04.14
UnityからUEへのプロジェクト移行方法、Epic Gamesが動画で解説。Unity/UEのビジュアルスクリプティング機能の比較や、C#のコードをC++に書き換える手法など
2025.04.14

注目記事ランキング

2025.05.01 - 2025.05.08
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ライトマップ(Light Map)
ライトマップ 事前計算されたライティング情報を焼き付けたテクスチャ。リアルタイムのライティング計算は処理負荷が高いため、事前にライトマップにベイクする手法が取られることがある。負荷軽減につながる一方、実行中に光の向きを変更しにくいなどのデメリットも存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!