この記事の3行まとめ
- Cesium GS、オープンソースの「Godot Engine」向けプラグイン「3D Tiles for Godot」をリリース
- 3D地理空間データを扱うマップタイル式フォーマット「3D Tiles」をGodot Engine上で利用するためのプラグイン
- プラグインの開発メンバーによるスタートガイド記事も公開されている
Cesium GSは、オープンソースのゲームエンジン「Godot Engine」上で3D地理空間データのフォーマット「3D Tiles」を利用するためのプラグイン「3D Tiles for Godot」のリリースを、自社ブログにて発表しました。
本プラグインはApache License 2.0のもと、GitHubにてオープンソースで公開されています。
We're excited to announce the release of 3D Tiles for Godot, an open source plugin for @godotengine, built by @BattleRoadDigi through the support of a Cesium Ecosystem Grant.
Learn more and get started: https://t.co/a3uazR7jud pic.twitter.com/NGlElL6pEm
— Cesium (@CesiumJS) May 1, 2025
We're excited to announce the release of 3D Tiles for Godot, an open source plugin for @godotengine, built by @BattleRoadDigi through the support of a Cesium Ecosystem Grant.
Learn more and get started: https://t.co/a3uazR7jud pic.twitter.com/NGlElL6pEm
— Cesium (@CesiumJS) May 1, 2025
3D Tilesは、Cesium社が開発したオープン仕様のフォーマットで、マップタイル式(※)により大規模な3D地理空間データを効率的にストリーミング・レンダリングするために設計された階層構造のデータ形式です。
2023年にはCesiumとGoogle Maps Platformが提携することで、Googleの提供する地図データに基づいた、『Photorealistic 3D Tiles』と呼ばれるフォトリアルな素材を利用できるようになりました。
※地図をタイル状に分割し、必要な部分のみを読み込むことで高速で描画する技術
同社は、「Cesium Ecosystem Grants」と呼ばれる、Cesiumプラットフォームを利用したプロジェクトや研究に助成金を提供する支援プログラムを実施しており、「3D Tiles for Godot」はこのプログラムの支援を受けたBattle Road Digitalによって開発されました。
(動画はブログ記事より引用)
本プラグインは、Godot Engine 4.1以降の安定版に対応しており、3D Tiles形式の地理空間データをGodotプロジェクト内に組み込んで利用することができるようになります。
さまざまなデータをストリーミング向けに最適化する「Cesium ion」とも統合されており、地形や画像、建物などの地理空間コンテンツや、Photorealistic 3D Tilesの素材を効率的にGodot上で利用できるようになるとのこと。
Photorealistic 3D Tilesを用いてGodot Engine上で視覚化されたニューヨークの街。Godot Engine上での物理演算や衝突判定との統合も可能になるという(画像はブログ記事より引用)
なお、本プラグインの開発を担当したBattle Road DigitalのNef Gonzalez Campos氏およびBrent Elmer氏による、プラグイン利用のスタートガイド記事も公開されています。
「3D Tiles for Godot」の詳細は、ブログ記事をご確認ください。
Introducing 3D Tiles for Godot by Battle Road Battle-Road-Labs / 3D-Tiles-For-Godot | GitHub