この記事の3行まとめ
- 2D向けゲームエンジン「GameMaker」のバージョン「2024.13」がリリース
- 画面サイズや解像度に合わせてUIの形状や配置を調整できる「UI Layer」が実装
- 「Prefab Library」が月次リリースに導入されたほか、SVG画像を正式にサポ―ト
YoYo Gamesは、2Dゲーム向けエンジン「GameMaker」のバージョン「2024.13」をリリースしたと発表しました。
📢 GameMaker Version 2024.13 is here with UI Layers, the Prefab Library, and SVG Support!
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— GameMaker (@GameMakerEngine) April 8, 2025
GameMakerは、YoYo Gamesが提供する2D向けのゲームエンジン。『Undertale』や『Hotline Miami』などの開発に使用されています。
非営利目的であればコンソールを除くすべてのプラットフォームで無料で利用できるほか、商用ライセンスは1回の買い切り形式で永久利用が可能です。
今回のアップデートでは、UIを画面サイズや解像度などに適したサイズ・位置に調整できる「UI Layer」の実装や、「Prefab Library」の月次リリースへの導入、SVG形式のサポ―トなどが実施されました。
アップデートの内容をピックアップしてご紹介します。
画面サイズや解像度に応じてUIを整理できる「UI Layer」が実装
画面サイズや解像度、ビューポートの構成などに応じて、UIのサイズ・形状・レイアウトなどを調整できる「UI Layer」が導入されました。
「Flex Panel」と呼ばれるコンテナを配置し、各コンテナの間隔や形状、位置関係などを指定できます。コンテナを階層的に配置することで、特定のコンテナ内で複数のコンテナのレイアウトを調整することもできます。
(画像はGameMaker Manualより引用)
バージョン「2024.13」で追加された「UI Layer」の機能や使用例を解説した動画
ベータ版限定だった「Prefab Library」が月次リリースに含まれるように
バージョン「2024.11」のベータ版で実装されていた「Prefab Library」が、「2024.11」の月次リリースに含まれるようになりました。
公式から提供されるアセットバンドルなどに含まれるアセットを、元データを参照する形で配置可能。元データが更新されると配置したアセットにも反映されます。
(画像はGameMaker Blogより引用)
SVG形式の画像ファイルを正式にサポート
従来はベータ版でのみ対応していたSVG形式の画像ファイルが、このたび正式にサポートされるようになりました。ただし使用できるのは静止画のみで、アニメーション画像はインポートできません。
(画像はGameMaker Blogより引用)
そのほか、新しく導入されたコードエディターの改善・バグ修正や、IDEに統合されていたマーケットプレイスが削除され、アセットの更新などをブラウザ経由で実行する仕様に変更されるなど、各種調整が施されています。
詳細はGameMaker Blogやリリースノートをご確認ください。
「Version 2024.13: UI Layers, Prefab Library And SVG Support」GameMaker Blogリリースノート