この記事の3行まとめ
- Webブラウザ上で3Dスキャンデータを編集できる無料ツール「SuperSplat」がバージョン 2.0にアップデート
- 「SuperSplat」のWebサイトにデータをアップロードすることで、他ユーザーと3Dスキャンデータが共有できる
- VR/AR空間で3Dスキャンデータを表示する機能や、カメラのフライスルーを作成する機能なども追加
PlayCanvasのCEOであるWill Eastcott氏は2025年2月13日(現地時間)、3D Gaussian Splatting(※)に対応したツール「SuperSplat」を2.0にメジャーバージョンアップしたと発表しました。
※ ポリゴンやボクセルなどとは異なる方法で3D空間を表現する技術。複数の静止画をもとに3Dモデルを生成でき、生成精度の高さに対して高速なレンダリングが可能
同ツールはMITライセンスのもと、オープンソースとして無料で公開されています。
✨ Announcing SuperSplat 2.0 ✨
Your open source platform for 3DGS
🌐 Publish your splats to the web
🎥 Create cool camera flythroughs
🧑🤝🧑 Explore splats from the community
🥽 Immerse yourself with AR and VR
Links 👇 pic.twitter.com/JprZ5d6EWQ— Will Eastcott (@willeastcott) February 13, 2025
『Announcing SuperSplat 2.0: Share Your Reality』
「SuperSplat」は、3D Gaussian Splattingを用いて作成された3DCGモデルデータを編集・最適化できるツール。Webブラウザで動作し、ソフトウェアのインストールなどを行わず使用できます。
このたびのバージョンアップで、Splatシーン( .ply / .compressed.ply / .splat )をSuperSplatのWebサイト上で公開が可能になりました。同機能の利用はアカウント登録が必要です。
アップロードしたSplatシーンはデフォルトで公開となり、全てのユーザーが閲覧できますが、Splatシーンを非公開にし、直接URLを共有した人のみアクセスできる設定も選択できます。この機能を使うことで、以前よりもブラウザを使ったデータ共有が簡単になりました。
Webサイト上に公開されたSplatシーン(画像はSuperSplatのWebサイトのスクリーンショット)
SplatシーンはAR/VR空間でも表示可能。AR表示機能はMeta Quest 2/3やAndroidのスマートフォン、VR表示機能はMeta Quest 2/3やApple Vision Proにおいて動作テストが行われているとのこと。
(動画は公式ブログより引用)
また、バージョンアップしたエディタを使うことで、フライスルー(※)を作成できるタイムライン機能が搭載されました。タイムライン上でカメラの配置を設定し、キーフレームを登録することでアニメーションを作成できます。
※ 設定したカメラの軌道に沿って移動させるカメラワーク
(動画は公式ブログより引用)
今回のバージョンアップに伴い、エディタでのプロジェクトファイル形式に「ssproj」が追加されました。このファイル形式は、JSON形式のプロジェクトデータと、Gaussian Splatデータを格納するPLYデータから成るZIPファイルとなっています。
新たなファイル形式「ssproj」の導入に伴い、エディタでファイルを入出力するメニューが再編され、「開く」「保存」「名前を付けて保存」ではssproj形式のみ扱うようになりました。PLY形式やSPLAT形式は「インポート」「エクスポート」で入出力できます。
「SuperSplat 2.0」のアップデート情報は公式ブログを、「SuperSplat」に関する詳細はGitHubや公式サイトをご確認ください。
「Publish Your Gaussian Splats with SuperSplat 2.0」PlayCanvas Blog「SUPERSPLAT」PlayCanvas公式サイト