この記事の3行まとめ
- Apple、ビルドシステム「Swift Build」をオープンソースで公開
- macOS環境でしか使えなかったが、このたびWindowsやLinuxにも対応するようになった
- 「Swift Package Manager」と統合され、利便性が向上している点も特徴
Appleは2025年2月1日(現地時間)、同社が開発するビルドシステム「Swift Build」をオープンソースとして公開したことを発表しました。
「Swift Build」はApache License 2.0のもと、GitHubにて公開されています。
(画像はApple Developerより引用)
「Swift Build」はSwiftのビルドシステムで、元はAppleが提供する統合開発環境「Xcode」にだけ搭載されていました。
「Swift」は2015年にオープンソースとして公開されたプログラミング言語で、WindowsやLinuxなどでも開発環境を構築可能でした。しかしながら「Swift Build」はmacOSで動くXcodeに統合されていたため、macOS以外の環境でSwiftを使用する際は、ビルド周りで不具合などが発生していました。しかし今回、「Swift Bulid」がオープンソース化。WindowsやLinuxでのビルドがサポートされ、問題解消に向かっています。
また、「Swift Bulid」にはSwiftプロジェクトの構築と管理を支援するツール「Swift Package Manager」が統合されました。「Swift Package Manager」もSwiftと同様にオープンソース化されていましたが、Xcodeのビルドシステムに比べるとシンプルで、機能面で課題があったといいます。
その課題に対しても、今回のオープンソース化および統合された「Swift Bulid」によって対策されました。発表では、「Swift Build」によって、Windows、Linuxと幅広いプラットフォームにおいて利便性の高い運用が可能になったと述べられています。
詳細は、GithubリポジトリやSwift公式技術ブログをご確認ください。
「Swift Build」GithubリポジトリSwift公式技術ブログ