Apple、統合開発環境「Xcode」専用だったビルドシステム「Swift Build」をオープンソースで公開

Apple、統合開発環境「Xcode」専用だったビルドシステム「Swift Build」をオープンソースで公開

2025.02.10
ニュースツール紹介
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Apple、ビルドシステム「Swift Build」をオープンソースで公開
  • macOS環境でしか使えなかったが、このたびWindowsやLinuxにも対応するようになった
  • 「Swift Package Manager」と統合され、利便性が向上している点も特徴

Appleは2025年2月1日(現地時間)、同社が開発するビルドシステム「Swift Build」をオープンソースとして公開したことを発表しました。

「Swift Build」はApache License 2.0のもと、GitHubにて公開されています。

(画像はApple Developerより引用)

Swift Build」はSwiftのビルドシステムで、元はAppleが提供する統合開発環境「Xcode」にだけ搭載されていました。

「Swift」は2015年にオープンソースとして公開されたプログラミング言語で、WindowsやLinuxなどでも開発環境を構築可能でした。しかしながら「Swift Build」はmacOSで動くXcodeに統合されていたため、macOS以外の環境でSwiftを使用する際は、ビルド周りで不具合などが発生していました。しかし今回、「Swift Bulid」がオープンソース化。WindowsやLinuxでのビルドがサポートされ、問題解消に向かっています。

また、「Swift Bulid」にはSwiftプロジェクトの構築と管理を支援するツール「Swift Package Manager」が統合されました。「Swift Package Manager」もSwiftと同様にオープンソース化されていましたが、Xcodeのビルドシステムに比べるとシンプルで、機能面で課題があったといいます。

その課題に対しても、今回のオープンソース化および統合された「Swift Bulid」によって対策されました。発表では、「Swift Build」によって、Windows、Linuxと幅広いプラットフォームにおいて利便性の高い運用が可能になったと述べられています。

詳細は、GithubリポジトリSwift公式技術ブログをご確認ください。

「Swift Build」GithubリポジトリSwift公式技術ブログ

関連記事

「Unity 6.3 Beta」リリース。UI Toolkitでカスタムシェーダーが使用可能。2Dシーンで3Dメッシュを描画できる機能なども実装
2025.09.17
Unreal Engine 5.7のロードマップが公開。AIアシスタントが実験的機能として導入予定
2025.09.16
Godot Engine最新版「Godot 4.5」正式リリース。ステンシルバッファのサポートや、バックトレースをリリースビルドでも使用可能に
2025.09.16
『ブルーアーカイブ』3D背景の制作事例も紹介。韓国のゲーム業界カンファレンス「NEXON Developers Conference 25」、講演動画など50本以上が公開中
2025.09.15
「ZBrush 2026」リリース。Pythonスクリプトのサポートや、iPad版は3Dプリンター向け出力機能「3D Print Hub」が実装
2025.09.12
「Visual Studio 2026 Insiders」、プレビュー版として無料リリース。AIによる開発支援機能がアップグレード
2025.09.12

注目記事ランキング

2025.09.10 - 2025.09.17
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ラグドール(Rag Doll)
ラグドール ぬいぐるみを意味する英語。 ゲームにおける、キャラクターの全身が脱力したかのような挙動を行う物理シミュレーション。ラグドール物理。 例えば、上空からの落下やキャラクターが死亡した際に用いられる。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!