「PS5 Pro」のGPUに盛り込んだ技術を解説するYouTube動画、SIEが公開。超解像技術「PSSR」の開発過程や、未来に向けたAMDとのさらなる連携も紹介

2024.12.19
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この記事の3行まとめ

  • ソニー・インタラクティブエンタテインメント、「PlayStation®5 Pro」のテクニカルセミナー映像および記事を公開
  • 「PlayStation®5 Pro」のGPUに盛り込んだ技術について紹介している
  • 機械学習のための理想的なアーキテクチャ構築などを目的とした、AMDとのさらなる連携についても言及された

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは2024年12月19日(木)、『マーク・サーニー氏による「PlayStation®5 Proテクニカルセミナー」映像を公開。PS5 Proの設計について、技術的な詳細をお届け!』と題した記事を「PlayStation.Blog」にて公開しました。

同記事では、「PlayStation 5 Pro(以下、PlayStation 5はPS5と表記)のリードアーキテクト マーク・サーニー氏によるYouTube動画を紹介。

動画では「PS5 ProのGPUにどのような技術を盛り込んだのか」を主題に、技術的な詳細にフォーカスした解説が行われています。

『PS5 Pro Technical Seminar at SIE HQ』

たとえば、PS5ではGPUとしてAMDの「RDNA 2」を採用していましたが、PS5 Proでは複数世代のRDNA技術が組み合わせて使われた「ハイブリッドRDNA」と呼ばれるものが搭載されています。

また、GPUのベーステクノロジーには「RDNA 2」と「RDNA 3」の中間にあたる「RDNA 2.x」を採用したことも発表され、その理由も語られています。

そのようなハードウェアの改善点のほか、レイトレーシング性能が向上した詳細や、機械学習を用いたアップスケーリング、フレーム補間などの技術や重要性についても紹介。

さらに、超解像技術「PlayStation スペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)」のアップスケーリング手法やベータ版からの改修内容なども解説しています。

(画像はブログ記事より引用)

動画の最後には、同社ではあまり触れることのないテーマとして「未来の展望」についても言及しています。レイトレーシングや機械学習分野での成長の可能性について触れたほか、PS5のGPU開発を担当するAMDとのさらなる連携が発表されました。

「AMETHYST(アメジスト)」と命名されたこのプロジェクトでは「機械学習のための理想的なアーキテクチャの構築」「ゲームグラフィックスのための高品質なCNN(畳み込みニューラルネットワーク)の開発」の2つの目標を掲げており、連携が数年にわたり続く想定であることや、進展についても随時報告していくと述べています。

詳細は、ブログ記事をご確認ください。

マーク・サーニー氏による「PlayStation®5 Proテクニカルセミナー」映像を公開。PS5 Proの設計について、技術的な詳細をお届け!

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