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JetBrainsは2024年10月24日(現地時間)、同社が提供する統合開発環境(IDE)である「Rider」「WebStorm」におけるライセンスモデルを変更し、非商用利用に限り両ツールを無料で利用可能としたことを発表しました。
🎉 @WebStormIDE と @JetBrainsRider をご利用の皆様へ嬉しいお知らせです!WebStorm と Rider の非商用利用が無料になりました。
詳しい内容はブログ記事をご覧ください➡️ https://t.co/U45rZKvIrm#JavaScript #TypeScript #ゲーム開発 #ゲーム制作 #gamedev— JetBrains Japan (@jetbrainsjp) October 25, 2024
「Rider」「WebStorm」は、いずれもJetBrainsが提供するIDEです。
「Rider」はWindows/macOS/Linuxのクロスプラットフォームに対応しています。.NET系のプログラミングやゲームの開発環境として利用され、Unity、アンリアルエンジンのほかGodotのコーディングもサポートしています。
「WebStorm」はJavaScript/TypeScript/HTMLなどをサポートし、おもにWeb開発に特化したIDEとなっています。
同社は、「Rider」「WebStorm」の両ツールにおいて、非商用利用に限り無料で利用可能とするライセンスモデルを導入しました。
「非商用利用」に該当するものとして、教育目的やオープンソースプロジェクトを開発する場合などが挙げられています。「商用利用」の定義や「非商用利用」に該当する場合などの詳細は「非商用利用のためのツールボックスサブスクリプション契約」から確認できます。なお、教育用コンテンツの販売や、YouTubeからの広告収入といったケースにより収益が発生する場合も、非商用ライセンスは利用可能です。
非商用ライセンスで利用できる機能は有料版と同一ですが、リモート共同開発やペアプログラミングを可能とする「Code With Me」機能の利用に関しては、無料オプション「Code With Me Community」の導入が必要です。また、非商用ライセンスでは匿名の使用統計の収集が必須となり、オプトアウトはできません。
同社は今年5月、同じく同社が提供するIDE「RustRover」「Aqua」において同様のライセンスモデルを導入しています。今回の改定により、前述のライセンスモデルが「WebStorm」「Rider」においても適用された形となります。
非商用利用を無料化した経緯として、同社は、JetBrainsが提供するIDEをより幅広いユーザーに普及し、学習や創作活動などを支援したいと述べています。
非商用ライセンスの有効期限は発行から1年間です。期限を過ぎると自動で更新されますが、期間内の最後の6か月以内に1回以上、同ライセンスを使用することが条件となります。
今回の発表に関する詳細はJETBRAINS Blogをご確認ください。
「WebStorm と Rider の非商用利用が無料になりました」JETBRAINS Blog