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Qualcommは2024年10月21日(現地時間)、自社の製品を発表するイベント「Snapdragon Summit 2024」の基調講演にて、モバイル向けチップセット「Snapdragon 8 Elite」を発表しました。
「Snapdragon 8 Elite」には、「Qualcomm Oryon CPU」が搭載。最大4.32GHzで動作するプライムコアと、最大3.53GHzで動作するパフォーマンスコアで構成され、キャッシュは計24MBが備えられています。
同社が提供するモバイル向けチップセットの前世代モデル「Snapdragon 8 Gen 3」のCPUと比較して、処理性能はシングルスレッド/マルチスレッドともに45%向上、消費電力は44%の削減を実現しています。
NPU(※)には、アップデートが施された「Qualcomm Hexagon NPU」を備え、AIの処理速度が45%高速化、消費電力が45%抑制。オンデバイスでのマルチモーダルAIアプリケーションの使用において、高いパフォーマンスを発揮すると発表しています。
※ 「Neural Processing Unit」の略称。AIでの処理に特化したプロセッサ
「Qualcomm Adreno GPU」にも改良が施され、グラフィック処理能力や電力消費効率がいずれも40%向上したとのこと。
また、Unreal Engine 5.3におけるリアルタイムレンダリング機能「Nanite」のサポートにより高品質の3D映像をモバイル上で扱えるほか、Unreal Engine 5デフォルトの物理エンジン「Chaos」を用いることでオブジェクトにリアルな物理シミュレーションを施せると述べています。
なお、今回の発表から数週間以内に「Snapdragon 8 Elite」を搭載したデバイスが、ASUS/Honor/iQOO/OnePlus/OPPO/RealMe/Samsung/Vivo/Xiaomiといった各種メーカー・ブランドから登場することもアナウンスされました。
「Snapdragon 8 Elite」の詳細は、プレスノートや製品ページをご確認ください。
「Snapdragon 8 Elite」プレスノート「Snapdragon 8 Elite」製品ページ