Maya 2025.2リリース。複雑なデフォメーションを機械学習でより軽量な近似値にする「MLデフォーマ」の導入や、USDブレンドシェイプの読み込みをサポート

2024.08.05
ニュースMaya
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この記事の3行まとめ

  • 3DCGツール「Maya 2025.2」がリリース
  • 複雑なデフォメーションを近似化し、効率的にアニメーションを実装する「MLデフォーマ」が導入
  • USD形式のブレンドシェイプを読み込み可能に

Autodeskは、3DCGツール「Maya」の最新バージョン「Maya 2025.2」をリリースしました。

今回のアップデートでは、機械学習により複雑なデフォメーションを効率的に近似する「MLデフォーマ」の導入や、USD形式のブレンドシェイプを読み込む機能の実装、「LookdevX for Maya」の機能強化などが実施されています。

複雑なデフォメーションを機械学習で近似し、効率的にアニメーションを実装する「MLデフォーマ」

キーフレームアニメーションやモーションキャプチャーデータなどを解析した機械学習モデルにより、複雑なデフォメーションを近似し、軽量で扱いやすいアニメーションを作成する「MLデフォーマ」が導入されました。

高精度のアニメーションを必要としない、背景に配置するキャラクターや群衆などに同機能を使用できるとしています。

(画像は公式サイトより引用)

USD形式のブレンドシェイプの読み込みをサポート

MayaでUSDファイル形式を利用するためのプラグイン「USD for Maya」のアップデートにより、USD形式のブレンドシェイプを読み込み、Mayaで使用可能な形式に変換できるようになりました。

その他、プロセス割り当ての編集を設定して、トランスフォームマニピュレータを使用するたびに指定したレイヤーにトランスフォーム情報を自動で記述する機能や、アウトライナにおけるプリミティブのコピー・貼り付けといった機能が追加された他、USDファイルのエクスポートに関する機能改善などが施されています。

(画像は公式サイトより引用)

「LookdevX for Maya」がアップデート。グラデーションを作成できる「ランプノード」の追加など

Maya内でカスタムマテリアルを作成できる「LookdevX for Maya」に「ランプノード」が追加され、グラフ上でグラデーションが作成できるようになりました。

また、異なる種類のノードを繋ぐ際に自動調整が行われてスムーズな接続が可能になるなど、いくつかの新機能が追加されています。

(画像は公式サイトより引用)

その他、Maya標準のレンダリングエンジン「Arnold」がアップデートされ、トゥーンマッピングにおける色相や彩度を調整する機能の追加や、ボリュームからノイズを除去する機能の改善などが施されています。

「Maya 2025.2」の詳細は公式サイトをご確認ください。

「Maya 2025.2 Update の新機能」Maya 2025公式サイト「Maya 2025.2 Update リリース ノート」Maya 2025公式サイト

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