Adobe、「Substance 3D Painter 10」の新機能を公式ブログで紹介。Illustratorとの連携、Python APIによるレイヤースタックの制御など搭載

2024.05.30
ニュース3DCG
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 「Substance 3D Painter 10.0」の新機能を紹介する記事がAdobe公式ブログで公開
  • aiファイルをインポートし、リソースとして使用可能に
  • テキストリソースの追加や、Python APIでレイヤースタックを操作可能になるといったアップデートも

2024年5月16日(現地時間)にリリースされた「Substance 3D Painter 10.0」の新機能を紹介する記事が、2024年5月27日(月)、Adobe公式ブログで公開されました。

(画像は公式ブログより引用)

Substance 3D Painterは、Adobeが提供する3Dコンテンツ制作用ソフトウェア群「Adobe Substance 3D」の1つです。3Dテクスチャリング用のツールで、テクスチャやマテリアルを3Dモデルに直接ペイントできます。

今回、本ツールの最新バージョン「Substance 3D Painter 10.0」で追加された新機能を紹介する記事が、Adobe公式ブログで公開されました。

同ブログで紹介された主なアップデート項目は以下の通りです。

  • Adobe Illustratorファイルのインポート機能を追加
  • テキストリソースの追加
  • Substance 3D Assetsライブラリをツール内で利用可能に
  • Python APIでレイヤースタックを操作可能に

Adobe Illustratorファイルのインポート機能を追加

Adobe Illustratorファイル(aiファイル)をインポートし、リソースとして使用可能になりました。aiファイルに設定したアートボードは、インポート後も継続して使用可能です。

なお、記事執筆時点では、本機能はWindows OSとmacOSがサポートされています。

aiファイルのインポート後も、継続してアートボードを使用可能(画像は公式ブログより引用)

テキストリソースの追加

フォントファイルをインポートし、3Dモデルに描き込める「テキストリソース」が導入されました。その他のリソースと同様に、ドラッグ&ドロップで自動的にテキストがモデルに投影されます。

テキストは垂直/水平方向いずれも配置可能で、行と文字の間隔調整や、色彩の変更など各種パラメーターを設定できます。

(画像は公式ブログより引用)

Substance 3D Assetsライブラリをツール内で利用可能に

ブラウザで閲覧できるアセット配布サービス「Substance 3D Assetsライブラリ」をツール内から利用できる機能が追加されました。専用ウィンドウ「Substance 3D Assets dock」からアセットを直接ダウンロードできます。

ただし、記事執筆時点でSteam版のSubstance 3D Painterでは本機能を使用できません。

Substance 3D Assetsライブラリをツール内のウィンドウから利用できる(画像はリリースノートより引用)

Python APIでレイヤースタックを操作可能に

Substance 3D Painterの機能をPythonで操作できる「Python API」で、レイヤースタックの制御が可能になりました。

複数のレイヤーのパラメーターを操作し、タイリングや投影を一括で行える他、マテリアルの自動生成に用いられるシード値を各スタックでランダムに設定することも可能です。

本APIのリファレンスは、近日公開予定とのこと。

(画像は公式ブログより引用)

その他、法線マップのペイントに関するワークフローの改善や、変換マニピュレータの操作性の向上や機能追加といったアップデートが施されています。

「Substance 3D Painter 10.0」の詳細はリリースノートをご確認ください。

「Adobe Substance 3D Painter バージョン 10 の新機能紹介」Adobe公式ブログ「Substance 3D Painter 10.0」リリースノート

関連記事

『GUILTY GEAR -STRIVE-』のアニメーション制作、Maya Pythonによる内製ツール情報など12講演が集う「DAIKIN×Autodesk CG Channel Week 2024」が9/2(月)~9/6(金)に開催
2024.07.23
「Blender 4.2 LTS」正式リリース。アドオンの導入方法が変更。標準搭載アドオンは公式のWebプラットフォーム上から導入する
2024.07.19
『GGST』『戦場のフーガ2』などを扱ったセッションを期間限定で無料配信。ダイキン工業、CGクリエイター向けイベント開催に先立ち、7/22(月)から4本の動画を配信
2024.07.10
『ゼンレスゾーンゼロ』登場キャラクター18体や武器などの3Dモデルがpmx形式で無料配布中。bilibiliの特設サイトからダウンロード可能
2024.07.05
SideFX、Houdini 20.5の最新機能を動画で紹介。SOPベースの物理シミュレーション機能「MPM Solver」や、画像処理フレームワーク「Copernicus」のベータ版など
2024.07.05
モノリスソフト、異なるDCCツール間で3Dシーンを共有する「MaterialX」「OpenUSD」の活用方法をブログ記事で解説
2024.07.01

注目記事ランキング

2024.07.20 - 2024.07.27
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォグ(Fog)
フォグ 「霧」を意味する英単語。3DCGにおいて、現実の霧による見た目をシミュレーションする画面効果やエフェクトを指す。代表的なものとして、カメラから遠くにあるオブジェクトの色調を変化させることで遠近感を出す手法がある。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!