3Dモデルの見た目は変わらず、データサイズを3分の1に。インフィニットループ、自社ブログで頂点レイアウトについて解説

3Dモデルの見た目は変わらず、データサイズを3分の1に。インフィニットループ、自社ブログで頂点レイアウトについて解説

2024.05.13
ニュース3DCG
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • インフィニットループが『【D3D12】頂点バッファを品質そのまま1/3にサイズ削減』と題した記事を公開
  • データの符号化やパディング余剰領域への詰め込みなどを行い、合計サイズを48バイトから16バイトへ削減
  • 画像を用いた比較では、削減後のデータも見た目に差がほぼない

インフィニットループは、『【D3D12】頂点バッファを品質そのまま1/3にサイズ削減』と題した記事を、自社の技術ブログにて公開しました。

3DCGにおけるメッシュアセットは、各頂点が座標や法線などの情報を持っています。3Dモデルの頂点数が多いと、データの肥大化やVRAMの圧迫、ランタイムのパフォーマンス低下などを招くおそれがあります。

同記事ではそれらのリスクを防ぐため、Direct3D 12(D3D12)環境における、頂点データを格納するメモリバッファ(頂点バッファ)のサイズ削減について解説されています。

一般的な描画要件を満たしているが、無駄のあるフォーマット(画像はブログ記事より引用)

上記フォーマットから法線やタンジェントの符号化などを行うことで、合計サイズを48バイトの半分に削減できます。

さらに、グラフィックスエンジニア Sebastian Aaltonen氏のX上のポストを参考に、座標の数値を2バイト化し、パディングの都合上現れる余剰領域に法線データを詰め込みます。

これらの改良により、最終的には合計サイズが48バイトから16バイトと3分の1の大きさにできます。

(画像はブログ記事より引用)

また、頂点数が約59万のドーナツ型モデルを実際に描画し、法線やタンジェント、バイタンジェント表示で比較しても、目視では差がほぼなかったことが紹介されています。

右側が16バイトフォーマット、左側が48バイトフォーマット(画像はブログ記事より引用)

記事の最後では、頂点レイアウトはケースバイケースであり、巨大でハイポリゴンなメッシュでは削減により座標の精度が足りないといった問題が起こる可能性などを挙げ、プロジェクトで利用される可能性のある頂点レイアウトが任意に増減することを前提とした対応についても言及しています。

詳細は、同社技術ブログをご確認ください。

インフィニットループ技術ブログ『【D3D12】頂点バッファを品質そのまま1/3にサイズ削減』

関連記事

ディザ抜きで一度に複数モデルが透過するのを防ぐには?インスタンシングを考慮したUE5での実装事例、ロジカルビートが解説
2026.01.08
ゲーム会社の内定を獲得したポートフォリオ21点を掲載。3DCGクリエイター向け資料集、ボーンデジタルが12/29(月)に発売
2025.12.28
3DCGライティングの基本原理を徹底解説。理想の明暗と色彩を描き出すノウハウや環境設定TIPSを、バンダイナムコスタジオTA陣が大公開【CEDEC2025】
2025.12.25
「Marvelous Designer」による3D衣装モデルの作成方法を解説。ボーンデジタル、電子書籍を12/26(金)に発売
2025.12.25
ソニー、「mocopi Receiver Plugin for Unity」をオープンソース化。Apache License 2.0のもと商用利用も可能
2025.12.24
オープンソースの3Dモデル最適化ライブラリ「meshoptimizer」正式リリース。MITライセンスのもと無料で利用可能
2025.12.24

注目記事ランキング

2026.01.02 - 2026.01.09
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

Aスタンス
エースタンス 人型の3Dモデル作成の際に基本姿勢としてよく用いられるポーズの1つ。Aポーズとも呼ばれる。 直立した状態で、腕を斜め下に開いて垂らし、手のひらを内側に向ける姿勢。人がリラックスしている状態に近いため、自然に近い状態でのモデリングが可能になり、ポーズ変形時のテクスチャの伸びも少ない。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!