この記事の3行まとめ
YoYo Gamesは、2Dゲーム向けエンジン『GameMaker』のバージョン「2024.4」をリリースしたと発表しました。
本バージョンでは、ランタイムの安定性に重点を置いたアップデートが行われたほか、いくつかの機能が追加されています。
📢 GameMaker 2024.4 is here!! This release mainly focuses on runtime stability and fixes several crashes. Oh, and there are some new features 👀
🔗 https://t.co/6zz2WwBTv0 pic.twitter.com/3OPE2K3xkk
— GameMaker (@GameMakerEngine) May 3, 2024
📢 GameMaker 2024.4 is here!! This release mainly focuses on runtime stability and fixes several crashes. Oh, and there are some new features 👀
🔗 https://t.co/6zz2WwBTv0 pic.twitter.com/3OPE2K3xkk
— GameMaker (@GameMakerEngine) May 3, 2024
GameMakerは2D向けのゲームエンジンで、『Undertale』や『Hotline Miami』などの開発に使われました。
2023年11月に行われたGameMakerの料金改定により、FREE PLANでは非営利目的の場合に限り、コンソールを除くすべてのプラットフォームで無料で利用可能です。
主なアップデート項目は以下の通りです。
アップデート内容をピックアップしてご紹介します。
DEFAULT PROJECT DIRECTORY
GameMakerのプロジェクトにおけるデフォルトの保存場所が、ユーザーのドキュメントフォルダからユーザーの「GameMakerProjects」フォルダへと変更されました。
これは、OneDriveを始めとしたクラウドストレージサービスでドキュメントフォルダを管理している場合、不具合を招いてしまうことを理由としています。
CUSTOM TEXTURE COMPRESSION
テクスチャグループにおいて、「Custom texture compression」の機能が使用可能になりました。GPU texture compressionの拡張機能と併用することで、圧縮したテクスチャグループをCPUではなくGPUで展開できるようになります。
これにより、レンダリングが10倍から100倍向上すると述べられています。ただし非可逆圧縮オプションであるため、テクスチャが若干変わってしまう可能性があります。
BLEND MODE EQUATIONS
描画時に使用するブレンドモードの計算式が変更可能になりました。
以前は、現在描画中のピクセル(Source pixel)および既に画面上にあるピクセル(Destination Pixel)に対しブレンド係数のみ変更が行えました。
本アップデートにより、Source pixelとDestination Pixelにデフォルトのbm_eq_add以外に、bm_eq_subtractを使って減算(Destination – Source)、bm_eq_minを使って比較(Destination、Sourceの最小値)などができるようになります。
その他、ホットキーコードのサポートや、IDE・SDKの更新、新たなコードエディターのベータ版が使用可能になるなどのアップデートが行われております。
詳しくは、GameMakerニュースやリリースノートをご確認ください。
GameMakerニュース『GAMEMAKER RELEASE 2024.4』リリースノート