2D向けゲームエンジン「GameMaker」が2024.4にアップデート。テクスチャグループのGPU解凍や、減算・比較などのブレンドモードが追加

2024.05.10
ニュースGameMaker
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この記事の3行まとめ

  • 2D向けゲームエンジン「GameMaker」のバージョン2024.4がリリース
  • テクスチャグループのカスタム圧縮機能追加など、ランタイムの安定性を重視したアップデート
  • デフォルトのプロジェクト保存フォルダ変更やブレンドモードの追加なども行われている

YoYo Gamesは、2Dゲーム向けエンジン『GameMaker』のバージョン「2024.4」をリリースしたと発表しました。

本バージョンでは、ランタイムの安定性に重点を置いたアップデートが行われたほか、いくつかの機能が追加されています。

GameMakerは2D向けのゲームエンジンで、Undertaleや『Hotline Miami』などの開発に使われました。

2023年11月に行われたGameMakerの料金改定により、FREE PLANでは非営利目的の場合に限り、コンソールを除くすべてのプラットフォームで無料で利用可能です。

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主なアップデート項目は以下の通りです。

  • DEFAULT PROJECT DIRECTORY
  • CUSTOM TEXTURE COMPRESSION
  • BLEND MODE EQUATIONS
  • HOTKEY CHORDS
  • RUNTIME CHANGES
  • IDE CHANGES
  • CODE EDITOR 2 BETA

アップデート内容をピックアップしてご紹介します。

DEFAULT PROJECT DIRECTORY

GameMakerのプロジェクトにおけるデフォルトの保存場所が、ユーザーのドキュメントフォルダからユーザーの「GameMakerProjects」フォルダへと変更されました。

これは、OneDriveを始めとしたクラウドストレージサービスでドキュメントフォルダを管理している場合、不具合を招いてしまうことを理由としています。

CUSTOM TEXTURE COMPRESSION

テクスチャグループにおいて、「Custom texture compression」の機能が使用可能になりました。GPU texture compressionの拡張機能と併用することで、圧縮したテクスチャグループをCPUではなくGPUで展開できるようになります。

これにより、レンダリングが10倍から100倍向上すると述べられています。ただし非可逆圧縮オプションであるため、テクスチャが若干変わってしまう可能性があります。

テクスチャグループの比較。左から、BZ2+QOI(GPU texture compressionなし)、BC7、BC3(画像はニュースより引用)

BLEND MODE EQUATIONS

描画時に使用するブレンドモードの計算式が変更可能になりました。

以前は、現在描画中のピクセル(Source pixel)および既に画面上にあるピクセル(Destination Pixel)に対しブレンド係数のみ変更が行えました。

本アップデートにより、Source pixelとDestination Pixelにデフォルトのbm_eq_add以外に、bm_eq_subtractを使って減算(Destination – Source)、bm_eq_minを使って比較(Destination、Sourceの最小値)などができるようになります。

bm_eq_subtractを使用した例(画像は 「GameMaker Manual (BETA)」から引用)

その他、ホットキーコードのサポートや、IDE・SDKの更新、新たなコードエディターのベータ版が使用可能になるなどのアップデートが行われております。

詳しくは、GameMakerニュースリリースノートをご確認ください。

GameMakerニュース『GAMEMAKER RELEASE 2024.4』リリースノート

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