この記事の3行まとめ
- セガ、「『PSO2ニュージェネシス』における雪原の跡付け表現について」と題した記事を公開
- 雪面や足裏が地面からどれくらいの高さにあるかを、地面の下側からの深度撮影で測り、雪をへこませる割合を算出する手法などを解説
- オブジェクトが地中に埋まっている際に起きる雪面の不具合を解消する方法についても取り上げられている
セガは2024年3月28日(木)、「『PSO2ニュージェネシス』における雪原の跡付け表現について」と題した記事を技術ブログ「SEGA TECH BLOG」で公開しました。
同記事では『PSO2 ニュージェネシス』における、キャラクターが雪原を歩いた際に残る足跡を描写する方法について解説しています。
(画像はSEGA TECH BLOGより引用)
記事中では、地面の下側から真上に向けて深度撮影を行うことで、雪面や足裏が地面からどれくらいの高さにあるかを測り、雪をへこませる割合を算出しています。
「雪をへこませる割合」は雪がへこんでいない状態を0.0、すべてへこんでいる状態を1.0として計算(画像はSEGA TECH BLOGより引用)
計算された値は軌跡テクスチャへと書き込まれます。軌跡テクスチャにフィルタ処理をかけることで、周囲に雪が盛り上がる様子や、緩やかなへこみ具合を表現します。
(画像はSEGA TECH BLOGより引用)
上記の工程で作成された軌跡テクスチャを基に、テッセレーション処理で雪面を変形させます。
テッセレーション非対応の場合は、法線の調整やアンビエントオクルージョンにより陰影をつけることで、疑似的に雪のへこみを表現します。
軌跡テクスチャを参照して、分割した地形モデルのポリゴンの頂点を変更することでへこませる(画像はSEGA TECH BLOGより引用)
また、『PSO2 ニュージェネシス』のハウジングコンテンツ「クリエイティブスペース」における雪原の跡付け表現についても解説しています。
「クリエイティブスペース」ではプレイヤーがビルドパーツなどのオブジェクトを自由に設置可能なため、オブジェクトが斜めに埋まっている場合や完全に地中に埋まっている場合も考慮する必要があります。
この場合は、オブジェクトの上面と底面それぞれの地面からの高さを測り、雪面・地面の高さと比較することで、雪面の跡が正しく表現されるよう調整しています。
(画像はSEGA TECH BLOGより引用)
詳細はSEGA TECH BLOGをご確認ください。
「『PSO2ニュージェネシス』における雪原の跡付け表現について」SEGA TECH BLOG