この記事の3行まとめ
SmokingWOLF氏は、2024年3月4日(月)にRPG制作ツール「WOLF RPGエディター(ウディタ)」をVer3.300にアップデートしました(記事執筆時点はVer3.303が最新)。
同氏は3月16日(土)、アップデート時に新たに搭載した「ピクチャのZオーダー機能」について解説する記事をブログで公開しています。
「WOLF RPGエディター(以下、ウディタ)」は、SmokingWOLF氏が開発し、無償で公開しているRPG制作ツールです。
戦闘システムなど、ゲームの根幹をこだわって自作したい人に向けて開発されているツールで、RPG以外のジャンルでも制作可能。また、作ったゲームは自由に配布・販売できます。
ウディタの「ピクチャ」で扱うデータにはピクチャ番号を設定でき、この値が大きいほど上(前面)に表示されます。
今回搭載されたZオーダーは、ピクチャ番号の値にかかわらず、表示の優先度を変更できる機能です。
デフォルトでは0が設定されており、あるピクチャのZオーダーを1以上に設定すれば他のピクチャより上に、-1以下に設定すれば他のピクチャより下に表示されます。
ピクチャのY座標をZオーダーとして設定しておくことで、画面の下部にいるピクチャほど前面に表示することもできます。これにより、見下ろし型ゲームなどで後方のキャラを背面に表示するといった、自然な前後表現も手軽に処理しやすくなります。
Zオーダー機能の実装により、ピクチャ管理が手軽になるだけでなく、ピクチャのIDコピー・移動を何度も行う従来の処理よりも、負荷が少なくなったとしています。
また、3D描画をするときも、より高速で処理できると期待できるといいます。3D演出を手がけるユーザーからは、最大93%の処理数削減、約8割の処理時間削減に成功したとの声も挙がっているとのことです。
Ver3.300のアップデート詳細はこちらを、新機能の詳細は公式ブログをご確認ください。
ウディタVer3.300でピクチャのZオーダー機能搭載!WOLF RPGエディター バージョンアップ履歴「WOLF RPGエディター」公式サイト