年間総収益100万ドル超のノンゲーム企業はUE5.4以降サブスク必須に価格変更。「Twinmotion」「RealityCapture」の個別利用は一定条件下で無料に

2024.03.13
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この記事の3行まとめ

  • 「Unreal Engine」「Twinmotion」「RealityCapture」の価格が4月下旬に変更
  • 新価格形態の「Unreal サブスクリプション」は年間総収益が100万ドルを超えるノンゲーム企業が対象で1シート年間1,850ドル予定
  • 「Twinmotion」「RealityCapture」を個別に利用する場合は、年間総収益が100万ドル未満なら無料に

2024年3月12日(火)、Epic Gamesは4 月下旬からUnreal Engine、Twinmotion、および RealityCapture の価格を変更することを公式ブログにて発表しました。

4月下旬のUnreal Engine(以下、UE)5.4のリリース以降、ゲーム以外を制作している企業向けにUEの価格が変更されます。なお、今回の価格変更でUEの利用料金が上昇する可能性があるのは年間総収益が100万ドルを超える企業のみです。

以下の基準を満たしている場合、年間1,850ドル(※1)のサブスクリプションシート(※2)「Unreal サブスクリプション」を購入する必要があります。
※1 予定。また、一部の国や地域では地域ごとの価格が適用される
※2 シートとはアクティブユーザーのこと。クラウドサービスなどではサービスに加入しているユーザー数ではなくシート数単位で課金することがある

  • 年間総収益が100万ドルを超える企業である
  • ゲームを制作していない
  • サードパーティのエンドユーザーにライセンス供与し、ランタイム時にUnreal Engineコードに依存するアプリケーションを作成していない

Unreal サブスクリプションでは、シートごとに1人のユーザーが、UE 5.4以降のバージョンに加えて、TwinmotionおよびRealityCaptureにアクセスすることができます。

価格変更はUE 5.4以降でのみ適用されます。現在UE 5.3以前のバージョンを使用している場合は、UE 5.4以上にアップグレードしない限り、価格の変更は適用されません。

また、今回の変更に併せて、TwinmotionおよびRealityCaptureをそれぞれ個別に購入する場合の価格もサブスクリプションシート制に変更となります。

年間総収益が100万ドルを超える企業は、Twinmotionでは2023.2.4 以降のユーザーを対象に年間445ドルRealityCaptureではRealityCapture 1.4以降のユーザーを対象に年間1,250ドルがかかります。年間総収益が100万ドル未満(※)の企業および学生、教育者、アマチュアデベロッパーは無料になります。
※ 編集部註:ソースのまま記載しています

これまでに購入した永続ライセンス版の利用可能範囲など詳細は各ツールの公式ブログをご確認ください。

「4 月下旬の Unreal Engine、Twinmotion、および RealityCapture 価格変更のお知らせ」Unreal Engine公式ブログ「4月後半に TWINMOTION の価格が改定されます」TWINMOTION NEWS「We are updating RealityCapture pricing in late April」RealityCapture News

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