Google、「Android 15」の開発者向けプレビュー版を初公開。Pixel 6以降のデバイスなどで利用できる

2024.02.19
ニュースAndroid
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Googleが「Android 15」の開発者向けプレビュー版を初公開
  • 現在はフィードバックを重視し、APIや新機能、動作変更を体験できる
  • 部分的な画面共有などの機能が追加されたほか、さまざまなセキュリティ改善が行われている

Googleは2024年2月16日(現地時間)、「Android 15」の開発者向けプレビュー版を公開しました。

「Android 15」はAndroidの次期バージョンで、今回の開発者向けプレビュー版が初公開。本プレビューでは、早期基本ビルドとして新たな機能やAPI、動作変更の体験が可能です。

本プレビューでのフィードバックなどを参考に今春からベータ版がリリースされ、6月から7月をめどに安定版の開発を完了。数か月の最終テストを経て正式リリースとなる予定です。

開発ロードマップ(画像は開発者ブログより引用)

Android 15では、バッテリーへの影響の最小化アプリパフォーマンスの最大化プライバシーやセキュリティの保護といった強化・改善が図られています。

開発者ブログで公開されている具体的な更新点は、以下の通りです。

  • Android ADサービスを拡張レベル10に引き上げ、『プライバシーサンドボックス』の最新版を組み込む
  • 「Android 14 extensions 10」を、健康とフィットネスのデータを管理・共有する「Health Connect by Android」に統合
  • Linuxカーネルの「fs-verity」機能を使う新たなAPIを「FileIntegrityManager」に利用し、ファイルの改ざんや破損チェックを容易にしてセキュリティを強化
  • デバイスの画面全体ではなく、アプリの一部分のみを録画・共有できる部分的な画面共有機能を追加
  • アプリ内でカメラコントロールを行うための、フラッシュ強度調整などの拡張機能の追加
  • USB経由で接続できるバーチャルMIDI 2.0デバイスのサポートを拡張
  • デバイスの電源や発熱状況をもとにパフォーマンスを調整する「Android Dynamic Performance Framework(ADPF)」への継続投資
  • NIOバッファ、ストリーム、セキュリティなどを含む、OpenJDKの改善

この開発者プレビューを利用できるデバイスは、Pixel 6以降およびPixel FoldPixel Tablet

統合開発環境「Android Studio」を使用する際は、「Android Studio Jellyfish」の最新プレビュー版の使用が推奨されています。

詳細は、開発者ブログならびに公式ページをご確認ください。

Android 15 プレビューAndroid Developers Blog「The First Developer Preview of Android 15」

関連記事

Google、「Android 15」のソースコードをAOSPで公開。正式版は対象の「Google Pixel」シリーズ向けには数週間以内にリリース
2024.09.05
ゲーム向けSoC「Snapdragon G3x Gen2」初搭載のAndroid端末「AYANEO Pocket S」。発表会で実際に触ってみた
2024.06.03
Google、マルチモーダル生成AI「Gemini」を利用するAndroidアプリの開発ガイドを公開
2023.12.28
Google Play、個人開発者がアプリを公開する前に「20人以上のテスターを集め、14日以上連続でクローズドテストすること」が条件に追加。11/13以降に作られたデベロッパーアカウントが対象
2023.11.13
NianticのUnity向けAR開発ツール「Lightship ARDK」が3.0にアップデート。VPS導入により、現実で近くにいるプレイヤー同士によるマルチプレイに対応
2023.11.03
Googleが『Android 14 Beta 2』を発表。Lenovo、OPPOなどより多くのデバイスで利用可能に
2023.05.12

注目記事ランキング

2024.11.16 - 2024.11.23
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

法線
ホウセン 頂点がどの方向に向いているのかを決定するベクトル情報。ライティング情報を受けて、どのような方向に陰影を作リ出すかを決定する処理に利用する。 マテリアル内で、計算やテクスチャ情報により法線をコントロールすることで、メッシュそのものを弄らずに立体感を出すことが可能。 面の表裏を表す面法線もある。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!