実写映像を3Dアニメーション化するAIツール「Wonder Studio」にUEエクスポート機能追加。カメラやキャラクターアニメーションなどの要素に分解も可能

実写映像を3Dアニメーション化するAIツール「Wonder Studio」にUEエクスポート機能追加。カメラやキャラクターアニメーションなどの要素に分解も可能

2024.02.16
ニュース3DCGAIアニメーションアンリアルエンジン
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この記事の3行まとめ

  • Webベースの3DCG AIツール「Wonder Studio」にアンリアルエンジンへのエクスポート機能が追加
  • 作成したシーンのアニメーションやレベルデータを、UE5.3のプロジェクトデータとしてエクスポートできる
  • 各ショットごとのカメラやアセットなどのデータも保存される

Wonder Dynamicsは2024年2月12日(現地時間)、自社のAIツール『Wonder Studio』において作成されたプロジェクトの、アンリアルエンジンへのエクスポート機能をリリースしました。

(画像はリリースノートより引用)

Wonder Studio』は、撮影した実写の映像から人物を検出して、背景や指定した3DCGキャラクターに置き換えられるWebベースのAIツールです。

3DCGキャラクターには、モーションキャプチャーによる身体や表情のアニメーションが反映されるほか、背景に基づくライティングが適用されます。加えて、人物にはタグ付けがされ、シーンが変わっても人物と対応するキャラクターが正しく置き換えられます。

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今回のエクスポート機能リリースにより、Wonder Studioのデータはレベルインスタンスやキャラクターのマテリアル、キャラクターのアニメーションアセットなどのUnreal Engine 5.3プロジェクト上のデータに変換できます。このプロジェクトファイルには、各ショットごとのカメラやアセットの情報も保存されます。

このアンリアルエンジンへのエクスポート機能は2023年12月にリリースされたUSDエクスポート機能をさらにアンリアルエンジン用に構成しなおしたものです。

シーンのエクスポートは、Wonder Studioのプロジェクトファイルをクリックし、開いたウィンドウの「Export Scenes」をクリックして行います。

エクスポート画面(画像はドキュメント「Export Elements」から引用)

詳細は、リリースノートおよびドキュメントの「Unreal Engine Scene」をご確認ください。

リリースノートUnreal Engine Scene | Wonder Dynamics「Wonder Studio」公式サイト

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