Autodeskが『Maya 2024.2』をリリース。『Maya 2024』の新機能「LookdevX」の強化に加え、モデルの意図せぬ変形を防ぐ新たなリギングオプションが追加

2023.11.21
ニュース3DCGMaya
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この記事の3行まとめ

  • 『Maya 2024.2』がリリース
  • 「LookdevX」の機能強化や、新たなリギングオプションなどが追加
  • タイムスライダー上のキーフレーム表示は、色分けして確認できるように

Autodeskは、3DCGツール「Maya」の最新バージョン『Maya 2024.2』をリリースしました。

今回のアップデートでは、『Maya 2024』で追加された新機能「LookdevX」を含むさまざまな機能の強化や改善が行われています。

「LookdevX」にノード単体の効果を確認できる機能が導入

Maya内でカスタムマテリアルを作成できる「LookdevX」に、ノードを「ソロ化」して確認する機能が導入されました。

機能の使用中は、ソロ化したノードと、その上流ノードの影響のみがプレビューに反映されます。各ノードがマテリアルに与えている効果を個別に確認できるため、トラブルシューティングが容易になります。

LookdevXには、ノードとマテリアルのコピー&ペーストへの対応に加え、メモとして使用できるBackdropノードの追加なども行われています。

ノードのソロ化の様子。各ノードの下部にある「S」のボタンを押すことで実行可能(画像は公式ヘルプページより引用)

「近接ラップデフォーマ」使用時の意図しない変形が抑制できるように

リギング関連では、特定のジオメトリの変形に応じて別のモデルを同時に変形できる「近接ラップ(Proximity Wrap)デフォーマ」に新たなオプションが追加されました。

モデル同士の位置関係に関するバインド方法に「Snapオプションが追加されたことにより、従来の「Driver」オプションで起こっていた意図しない変形が回避できるようになります。

オプションの比較。従来のDriver(左)では紫色のモデルが緑色のモデルの内側に入り込んでしまっている(画像は公式ヘルプページより引用)

タイム スライダ上のキーフレームをカテゴリで色分けする機能が追加

アニメーション関連では、タイム スライダ(Time Slider)上のキーフレーム表示を色分けして確認できるようになりました。

タイム スライダ上で「色分けされたキー」を選択することで、青(移動)や黄色(回転)、緑(スケール)、白(その他)のアイコンがキーの上に表示されます。

(画像は公式サイトより引用)

ほかにも、アルゴリズムの更新によるリトポロジのパフォーマンス向上や、新たな数値処理ノードの追加なども行われています。

詳細は、公式サイト公式ヘルプリリースノートをご確認ください。

『Maya 2024.2 リリース』Autodesk公式サイト公式ヘルプ『Maya 2024.2 Update の新機能』

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