凝視や照明のために撮影現場で何度も撮り直す必要なし。「MetaHuman Animator」を使用して作られた短編映画『Blue Dot』の制作解説記事をEpic Gamesが公開

2023.10.06
ニュース3DCGアンリアルエンジン
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 短編映画『Blue Dot』の制作を解説する記事が公開
  • MetaHuman Animatorを使用して作られた映画
  • アンリアルエンジン上で凝視のカットやライティングを調整

Epic Gamesは、2023年6月にYouTube上に公開した短編映画『Blue Dot』の制作について解説する記事を、自社の運営するUnreal Engine公式ブログにて公開しました。

関連記事
Epic Games、MetaHumanの新機能「MetaHuman Animator」を公開!iPhoneで撮影した映像から数分で実写レベルのフェイシャルアニメーションを生成
2023.06.16

YouTube『Blue Dot: A 3Lateral Showcase of MetaHuman Animator』。映画の制作にMetaHuman Animatorを使用

『Blue Dot』は、Epic Gamesの子会社「3Lateral」によって制作された短編映画です。映画の制作にはMetaHuman Animatorが使用されており、俳優ラシャ・ブコヴィッチ氏の演技をキャプチャーしてつくられたフェイシャルアニメーションが使われています。

画像はUnreal Engine公式ブログより引用

MetaHuman Animatorは、iPhoneやヘッドマウントカメラで顔を撮影すると、自動で対象の表情や口の動きをフェイシャルアニメーションに変換できるツール。先日から、チュートリアル動画がYouTubeにて公開されています。

関連記事
Epic Games、「MetaHuman Animator」のチュートリアル動画を4本公開。照明やカメラのセットアップから、データをUEに移行する方法まで学べる
2023.10.05

Unreal Engine公式ブログで公開された記事は、『Blue Dot』の制作の際に使われた手法やツールの利点などを画像と映像付きで解説するというもの。撮影後にもアンリアルエンジン上でライティングの設定を自由に行えることや凝視のカットの目の動きを微調整できることなどがスタッフの言葉とともに紹介されています。

本格的な撮影機器が必要なく、iPhoneとPCさえあれば誰でも映像作品が作れるということがMetaHuman Animatorの利点の1つだとして記事を締めくくっています。なお、MetaHuman Animatorのサポート機種は、iPhone 12以降のものとなっています。

記事の本文はこちらをご確認ください。

動画はUnreal Engine公式ブログより引用

動画はUnreal Engine公式ブログより引用

また、YouTubeにてメイキング映像も公開されています。興味のある方はこちらもご確認ください。

YouTube『Behind the Scenes on MetaHuman Animator Showcase ‘Blue Dot’ | Spotlight | Unreal Engine』

Blue Dot の舞台裏:MetaHuman Animator がシネマティックスにもたらす驚きの忠実度|Unreal Engine公式ブログ

関連記事

「Blender 4.3」正式リリース。EEVEEにおいてライトリンキングやグリースペンシルが使用可能に、ジオメトリノードには反復処理機能追加
2024.11.20
HoudiniでUSDを扱う「Solaris」にフォーカスした公式技術デモのプロジェクトファイル「Project Greylight」が公開。無料でダウンロード可能
2024.11.20
UE公式の大型イベント「UNREAL FEST 2024 TOKYO」の講演アーカイブ動画・スライド資料が公開
2024.11.15
Unreal Engine 5.5がリリース。Selectノードなしで複雑な選択ロジックを作れる「Chooser」正式導入のほか、Navmesh間を橋渡しするNavLinkの自動生成機能が追加
2024.11.13
プレイヤーの動きによって波立つ水面をNiagaraで実装。ホラーゲーム『Still Wakes the Deep』開発者による水の表現手法を解説する記事が、UE公式ブログにて公開
2024.11.11
セガの社内向けテキスト『基礎線形代数講座』が書籍化。ゲームの3DCG技術などで必須な線形代数を基礎から学び直せる解説本、日本評論社より2025年1月に発売
2024.11.11

注目記事ランキング

2024.11.14 - 2024.11.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!