この記事の3行まとめ
Epic Gamesは、Unreal Engine 5.3(以下、UE5.3)のロードマップを、Productboardにて公開しています。
ロードマップを公開したページでは、Rendering/World Building/Procedural Content Generationなど、項目ごとに追加・更新する予定の機能が掲載されています。
そのなかから、いくつかの機能をピックアップして紹介します。
Skeletal Editor
Skeletal Editorは、スケルトンの作成やメッシュスキンウェイトの編集をUE上で行える実験的機能です。
これにより、エディタ上でアセットにボーンを追加したり、スタティックメッシュを変形してスケルタルメッシュに変換したりすることが可能になります。
Orthographic Rendering
Orthographic Renderingは、従来のUEでもカメラオプションとして使用可能でしたが、レンダリング機能があまりサポートされておらず、実用的ではありませんでした。
UE5.3では、実験的にLumen、Nanite、Shadows、TSRなど、UE5のほとんどの最新機能がOrthographic Renderingで動作するようにしています。
Gaze-Tracked Foveated Variable Rate Shading
実験的機能のGaze-Tracked Foveated Variable Rate Shading (視線追跡型可変レートシェーディング)は、OpenXRで視線追跡されるfoveated imageの生成が可能になります。
ユーザーの中心視野は解像度を高く、視野の外側は解像度を落としてレンダリングされるため、描画される総ピクセル数が減り、描画処理が軽くなります。
そのほか、UE5.2でもApple M2ベースのMacであればNaniteは実験的に使用可能でしたが、UE5.3では正式にサポートされるようになります。
ロードマップの詳細は、こちらをご確認ください。
Unreal Engine Public Roadmap