この記事の3行まとめ
Adobeは「Adobe Summit EMEA 2023」にて、『Adobe Firefly』のエンタープライズ版を提供することを発表しました。
With #AdobeFirefly, enterprises around the world will have access to powerful generative AI tools. Designed to help customers optimize digital content at scale, users will have the power to generate, edit and share standout content quickly and easily. ✨ pic.twitter.com/26Z2Lvgt5A
— Adobe (@Adobe) June 8, 2023
With #AdobeFirefly, enterprises around the world will have access to powerful generative AI tools. Designed to help customers optimize digital content at scale, users will have the power to generate, edit and share standout content quickly and easily. ✨ pic.twitter.com/26Z2Lvgt5A
— Adobe (@Adobe) June 8, 2023
『Adobe Firefly』は、テキストを入力すると画像やテキストエフェクトを生成できるジェネレーティブAIです。『Adobe Firefly』の初代モデルの学習にはAdobe Stockの画像・オープンライセンスのコンテンツ・著作権が失効したパブリックドメインコンテンツが使われました。
また『Adobe Firefly』で生成された画像にはコンテンツクレデンシャルというタグが自動付与されるため、AIで生成したものなのか判別が可能です。
このように『Adobe Firefly』は安全に商業利用できるような設計がされています。『Adobe Firefly』はAdobeから知的財産(IP)の補償も受けることができる、とのこと。
今回発表されたエンタープライズ版では、Adobe Creative Cloud・Adobe Express・Adobe Experience Managerの企業ユーザーに安全に商業利用できるジェネレーティブAIを提供します。
コストを抑えつつ簡素化・加速したコンテンツ制作ができるよう設計され、従業員のスキルレベルにかかわらずブランディングに沿ったコンテンツ生成が可能であるとAdobeは発表しています。
今後、企業の所有するブランド資産でカスタムトレーニングできるようになり、APIを用いればブランド独自のスタイルでコンテンツの生成も可能になるとのこと。
『Adobe Firefly エンタープライズ版』の提供は2023年下半期を予定しています。詳細はプレスリリースをご確認ください。
プレスリリース
以下、プレスリリースからの引用です。
- 企業におけるコンテンツ制作と効率化のニーズに対応するため、Adobe Firefly エンタープライズ版を発表
- Adobe Firefly エンタープライズ版によって従業員はブランディングに沿ったコンテンツの迅速かつ容易な生成・配信が可能に
- Adobe Firefly エンタープライズ版は安全に商業利用できるジェネレーティブAI
- 企業は今後自社のブランド資産でAdobe Fireflyをカスタムトレーニングし、ブランド独自のスタイルとブランド言語でコンテンツを生成することが可能に
【2023年6月8日】
アドビ(Nasdaq: ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、業界をリードするデジタルエクスペリエンスカンファレンス「Adobe Summit EMEA 2023(https://summit-emea.adobe.com/emea/)」を開催し、強力なジェネレーティブAIを搭載した新たなソリューションとして、Adobe Firefly(https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202305/20230511_firefly-delivers-generative-ai-to-millions.html)を企業向けに提供することを発表しました。「Adobe Firefly エンタープライズ版」は、急増するデジタルコンテンツ需要やその展開規模に企業が対応し、コストを抑えながらコンテンツ制作を簡素化・加速できるように設計されています。これにより、クリエイティブなスキルのレベルを問わず、組織のすべての従業員がAdobe Fireflyでブランディングに沿ったコンテンツを生成し、Adobe ExpressやAdobe Creative Cloud(https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html)で編集できるようになります。
企業のほぼすべての事業部門において、社内外のオーディエンスに向けて魅力的なコンテンツを作成するニーズが急増しています。クリエイターからマーケター、プロダクトマネージャー、営業チームまで、あらゆる従業員にとって社内関係者とコミュニケーションやコラボレーションをしたり、顧客とのエンゲージメントを深めたり、パーソナライゼーションを実施したりするためにコンテンツは不可欠であり、その需要に対応できるかどうかが仕事の成否を分けます。
今回発表した新サービスはAdobe Creative Cloud、Adobe Express、CMSソリューションであるAdobe Experience Manager(https://business.adobe.com/jp/products/experience-manager/adobe-experience-manager.html)を使う数百万人の企業ユーザーに、安全に商業利用できるジェネレーティブAIによる画像作成・編集機能を提供します。また、Adobe Express経由で提供される、高品質なテンプレート、フォント、ストック画像、動画、音楽などのコレクションからインスピレーションを得ることにより、魅力的なコンテンツを作成することができます。
アドビのデジタルメディア事業部門代表のデイビッド ワドワーニ(David Wadhwani)は、次のように述べています。「企業のリーダーは、今後2年間でコンテンツ需要が5倍に増加すると予想しており、社内におけるコンテンツ制作の効率化は必須といえます。今回発表したエンタープライズ版は、あらゆるスキルレベルのすべての従業員が、Adobe Fireflyを使って瞬時にアイデアをコンテンツとして形にするだけでなく、Adobe ExpressまたはAdobe Creative Cloudを併用してアセットを素早く修正し、際立つデザインを作成することを可能にします。」
ユーザーはAdobe Fireflyにアクセスできるようになり、企業は今後自社が所有するブランド資産でAdobe Fireflyをカスタムトレーニングし、自社のエコシステムに組み込むことが可能になります。また、APIを使ってブランド独自のスタイルやブランド言語でコンテンツを生成し、自動化を推進することもできます。Adobe Fireflyは、安全に商業利用できるように設計されており、アドビから知的財産(IP)の補償を受けることができるため、企業は安心して本ソリューションを組織全体に導入することができます。Dentsu、IBM、Mattelなど数百の企業がすでにアドビと協力し、Adobe Fireflyを活用した効率化の促進とコンテンツ サプライチェーンの加速に取り組んでいます。
商業利用可能なコンテンツ
Adobe Fireflyは、現在流通しているジェネレーティブAIソリューションの中で最も差別化されたものであり、商業的に利用可能なプロ品質のコンテンツを迅速に生成できるエンタープライズ向け製品です。Adobe Fireflyの初代のモデルは、Adobe Stockの画像、オープンライセンスコンテンツやその他著作権が失効したパブリックドメインコンテンツでトレーニングしています。Adobe Stockに収録された何億枚ものプロ仕様のライセンス画像は市場で最も高品質であり、Adobe Fireflyが他のクリエイターやブランドの知的財産(IP)を元にしたコンテンツを生成しないことも保証されています。
2023年3月の提供開始以来、Adobe Fireflyベータ版のユーザーは2億枚以上の画像を生成しています。また、Adobe Photoshopのユーザーは、Adobe Fireflyを搭載した新機能「ジェネレーティブ塗りつぶし」を使い、わずか2週間で1億5,000万枚以上の画像を生成しました。
コンテンツの信頼性
ジェネレーティブAIが日常生活に浸透するにつれ、消費者はコンテンツが人間によって作られたのか、AIによって生成されたり編集されたりしたのかを知ることを要求するようになりました。Adobe FireflyはジェネレーティブAIが使用されたことを示すコンテンツクレデンシャル(https://blog.adobe.com/jp/publish/2023/03/21/cc-responsible-innovation-in-the-age-of-generative-ai)タグを自動的に付与するため、Adobe Fireflyを使って作成された画像すべてにより透明性が組み込まれることになります。コンテンツクレデンシャル機能は、コンテンツの名前、日付、作成に使われたツールなどの情報、および加えられた編集の内容を示し、デジタルコンテンツの「成分表示ラベル」の役割を果たす無料のオープンソースツールです。これらの情報は、コンテンツの使用、公開、保存といったすべての局面においてコンテンツに関連付けられたままとなり、適切な帰属表明を可能にし、消費者がデジタルコンテンツの真正性について十分な情報を得た上で判断できるよう支援します。コンテンツクレデンシャルは、コンテンツ認証イニシアチブ(CAI)とその1,000以上のメンバーとの協力のもと、アドビが設計したものです。
提供開始時期
Adobe Fireflyエンタープライズ版の提供は2023年下半期を予定しています。
※当資料は、2023年6月8日に米国本社から発表されたプレスリリース(https://news.adobe.com/news/news-details/2023/Adobe-Brings-Firefly-and-Express-to-Enterprises/default.aspx)の抄訳です。
■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、 3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。 Creative Cloud(https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html)は、写真、デザイン、ビデオ、 web、 UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。 Document Cloud(https://www.adobe.com/jp/documentcloud.html)では、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。 Experience Cloud(https://business.adobe.com/jp/products/adobe-experience-cloud-products.html)は、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Sensei(https://www.adobe.com/jp/sensei.html)を活用しています。
アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。
アドビに関する詳細な情報は、webサイト(https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html)をご覧ください。
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