AdobeがSubstance 3D Designerのバージョン13.0をリリース。スプラインとパス関連のノードだけで計30種以上が追加

AdobeがSubstance 3D Designerのバージョン13.0をリリース。スプラインとパス関連のノードだけで計30種以上が追加

2023.06.09
ニュースSubstance Designer
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この記事の3行まとめ

  • AdobeがSubstance 3D Designerをバージョン13.0へアップデート
  • 「SPLINE TOOLS」と「PATH TOOLS」に関連するノードだけで計30種以上が追加
  • Dotノードで可読性の高いグラフネットワークを作ることが可能に

AdobeSubstance 3D Designerバージョン13.0へアップデートしました。

Substance 3D DesignerはAdobeが提供するツール群「Adobe Substance 3D Collection」のうちの一つで、ノードベースでプロシージャルなテクスチャーを作成できるツールです。

今回のアップデートでは「SPLINE TOOLS」と「PATH TOOLS」が追加されています。

SPLINE TOOLS

制御点とその接線によって作られる滑らかな曲線(スプライン)を作成します。スプラインを編集したり、スプラインに沿って配置したりできるようになった他、塗りつぶしもできるようになりました。

ピクセルだけでなくスプラインを扱えるようになったことにより、画像解像度に依存しないネットワークを作れるようになっています

作成だけでなく編集も可能(画像はリリースノートより引用)

PATH TOOLS

指定された半径と辺の数の多角形の形のパスを生成します。また、グレースケールの画像からパスを生成したり、パスをワープ変形したりすることも可能です。パスはスプラインに変更できるため、スプライン関連の機能を使って塗りつぶしや配置などの操作も行えます。

Mask to Pathsの使用例(画像はリリースノートより引用)

今回のバージョンアップで、スプライン関連とパス関連のノードは合わせて計30種以上追加されています。具体的な使い方を説明したチュートリアル動画も公開中です。

Introduction to Spline nodes in Substance Designer

Introduction to Path nodes in Substance Designer

Substance Engine v9

新機能であるloopsは、条件が満たされるまで関数を繰り返すことができ、グラフを軽くしたり、精度を上げたりすることができます。

loopsはSubstance function graphsの中での使用を想定しており、Pixel Processor、Fx-Map、Value Processorで実装することが主であるとのこと。

そのほかにも、Substance Engine v9では、ノードなどに複数の改善がなされています。

Portal node

Dotノードで可読性の高いグラフネットワークを作れるようになりました。この機能はグラフ内の非常に長くなった接続を隠すことができます。

画像はリリースノートより引用

Home screen

他のAdobe製品と同様のホーム画面が初期表示されるようになりました。最近開いたファイルのリストやチュートリアルにもアクセスできます。

画像はリリースノートより引用

なお、前バージョンで予告されていた通り、本アップデートにて、プロシージャルジオメトリ専用のグラフであるSubstance model graphが完全に削除されています。

アップデートの詳細は、リリースノートをご確認ください。

Version 13.0 | Substance 3D Designer リリースノート

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