Unreal Engine 5の機能「Lumen」を最適化するポイントを解説した『Lumen パフォーマンス ガイド』、UE公式ドキュメント上で公開中

2023.05.17
ニュースアンリアルエンジン
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この記事の3行まとめ

  • Unreal Engine 5.2の公式ドキュメントにて『Lumen パフォーマンス ガイド』が公開中
  • Lumenは、動的なグローバルイルミネーションおよび反射システム
  • スケーラビリティ設定など、Lumenを最適化する際のポイントを解説している

Unreal Engine 5.2の公式ドキュメント上で『Lumen パフォーマンス ガイド』が公開されています。ドキュメントでは、スケーラビリティ設定などによりLumenを最適化する際の手法が解説されています。

LumenUnreal Engine 5.0から導入された、動的なグローバルイルミネーションおよび反射システムです。

Lumenは、スケーラビリティ設定における「Global Illumination(グローバル イルミネーション)」および「Reflections(反射)」の設定によってターゲットとなるFPSが変わります

「Epic」では30fps、「High」では60fpsを目標にパフォーマンスを制御します。なお、「Medium」と「Low」ではLumenが無効化されます。

レベルエディタのスケーラビリティ設定画面(画像は公式ドキュメントより引用)

また、Lumen Reflections(Lumen 反射)をScreen Space Reflection(スクリーンスペース反射)に置き換えることで、反射の負荷を軽減できるとのこと。

Lumen Reflectionsを無効化した例(画像は公式ドキュメントより引用)

そのほか、ドキュメントにはソフトウェア / ハードウェアレイトレーシングのパフォーマンスに関わる仕様、Lumenのプロファイリングなどについても記載されています。

Lumenの処理は「Lumen Scene Lighting」「Lumen Screen Probe Gather」「Lumen Reflections」の3つのパスに分割される(画像は公式ドキュメントより引用)

詳細は、公式ドキュメントをご覧ください。

『Lumen パフォーマンス ガイド』Unreal Engine 公式ドキュメント

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