3Dスキャンアプリ『Luma AI』がUE5プラグイン「LumaAIPlugin」のアルファ版公開。3Dモデルの照明に関するブループリントも自動生成

3Dスキャンアプリ『Luma AI』がUE5プラグイン「LumaAIPlugin」のアルファ版公開。3Dモデルの照明に関するブループリントも自動生成

2023.04.05
ニュース3DCGAI
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Luma AIがWindows版のUnreal Engine 5プラグイン「LumaAIPlugin」のアルファ版公開
  • 3Dキャプチャーを取り込み、Unreal Engine 5上で利用可能になるプラグイン
  • 取り込んだ3Dモデルの照明に関するブループリントも自動的に生成

2023年4月3日(日)、Luma AIがUnreal Engine 5(以下、Unreal Engine 5はUE5と表記)のプラグイン「LumaAIPlugin」のアルファ版を公開しました。これにより3Dスキャンアプリ『Luma AI』で生成した現実世界のオブジェクトをUE5で表示し、ゲーム開発などに利用できるようになります。このプラグインは、現在のところWindows版が公開されています。

『Luma AI』は「NeRF(※1)」と呼ばれる機械学習モデルを利用した3Dスキャンアプリです。『Luma AI』にアップロードした画像・動画から3Dモデルを作成でき、ベータ版を無料で利用できます。

※1 Neural Radiance Field。さまざまな角度から撮影した複数の写真を使って推定し、3Dシーンを生成できる

今回、公開されたプラグインは『Luma AI』が提供するサンプルプロジェクト(※2)にウェブ版『Luma AI』の3DモデルからダウンロードしたLuma Field Fileをインポートして使います。

※2 Luma Unreal Engine Pluginダウンロードページにはサンプルプロジェクト以外でこのプラグインを使用する方法も紹介されています

Luma Field Fileは『Luma AI』でスキャンした各データの「ダウンロード」画面から取得できる(画像はLuma Unreal Engine Pluginダウンロードページから引用)

このプラグインは、UE5に取り込んだ3Dモデルの照明に関するブループリントを自動的に生成します。ただし、コリジョンは生成されないので、ゲーム内の物理演算などで使用する場合は手動で追加が必要です。

実際にキャプチャーをUE5上に取り込んだ様子。生成されたブループリントなどが確認できる

撮影した対象物のみの表示・利用も可能

本プラグインのサンプルプロジェクトは、ゲームなどのリアルタイムプロジェクト向けのものと、映画などのシネマティクスプロジェクト向けの2種類が提供されています。

詳細はLuma AIの公開ページをご確認ください。

Luma Unreal Engine Pluginダウンロードページ

関連記事

SideFX、Copernicusを使ってHoudiniでプロシージャルにトーンのそろったアセットを作成する学習用技術デモ「Project Skylark」を公開。UE5用プロジェクトもダウンロードできる
2025.06.20
写真撮影により被写体を3Dモデル化できる無料アプリ「RealityScan」、2.0にアップデート。スキャン不要な物をAIが自動マスクする機能や、データ不足箇所を明示する機能が実装
2025.06.20
『GUILTY GEAR Xrd』シリーズからスキニング効率化&品質向上TIPSを学ぶ。アークシステムワークス、3Dキャラモデル作成手法を動画で解説
2025.06.17
「Blender 4.5 LTS」ベータ版がリリース。FBXを最大15倍の速度で読み込めるインポーターの実装や、メッシュの法線をジオメトリノードで編集可能に
2025.06.10
UE・UEFNでY-Up座標系への変更が決定。UEFNでは6/7から適用、UEはUE5~6にかけて段階的に移行される
2025.06.06
『GUILTY GEAR Xrd』シリーズから実践的な法線編集TIPSを学ぶ。アークシステムワークス、アニメ調3Dキャラモデリング技法を動画で解説
2025.06.06

注目記事ランキング

2025.06.16 - 2025.06.23
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

法線
ホウセン 頂点がどの方向に向いているのかを決定するベクトル情報。ライティング情報を受けて、どのような方向に陰影を作リ出すかを決定する処理に利用する。 マテリアル内で、計算やテクスチャ情報により法線をコントロールすることで、メッシュそのものを弄らずに立体感を出すことが可能。 面の表裏を表す面法線もある。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!