Unity向けAR開発用SDK『ToF AR』が一般公開!AI処理により手や指の動きまでスムーズに描画可能

Unity向けAR開発用SDK『ToF AR』が一般公開!AI処理により手や指の動きまでスムーズに描画可能

2022.06.16
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社がAR開発用SDK「ToF AR」を一般公開
  • ハンドジェスチャーやMeshing機能などを持ったARアプリをUnity上で開発可能
  • モバイルゲームの他、服や靴のフィッティングアプリや部屋のレイアウトアプリへの活用が期待される

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は、Developer World(※)にてAR開発用SDK「ToF AR」を一般公開しました。

※Sony Europeが運営する、ソニーがサポートする開発プログラムのポータルサイト

「ToF AR」は、スマートフォンやタブレットに搭載されているToFセンサーやLidarセンサーの深度情報を用いたARアプリ開発を効率化するUnity向けツールキットライブラリ。ソニーグループ株式会社 R&Dセンターと共同開発したAI処理技術により、ハンドジェスチャー機能や身体の動きを認識してアニメーションを描画するアプリケーションなどをUnity上で実現可能です。

ハンドジェスチャー機能

身体の動きを認識して滑らかに描写する機能

3Dデータを作成するモデリング機能

深度情報を元に周りの環境を構築するメッシュ処理(Meshing)機能

また、ARを活用したモバイルゲームの他、「バーチャル・フィッティング」や「バーチャル・レイアウト」、「新感覚コミュニケーション」など、さまざまな用途で活用が期待されています。

服や靴のサイズが自分に合うか確認できる「バーチャル・フィッティング」

部屋を計測して寸法のあった家具を選べる「バーチャル・レイアウト」

「ToF AR」の技術的な特徴は以下の通りです。

進化した深度情報のマッピング

ToF ARの進化した深度マッピングは、仮想空間オブジェクトのディテールや位置をより正確にキャプチャーし、仮想空間のリアリティを向上させます。

ハンドトラッキング

指、関節の認識により正確なジェスチャートラッキングでアバターコントロールを実現。途中で指が隠れるケースでもハンドサイン、空中描画等が可能です。

Unityで開発可能

Unityにライブラリを組み込み、ToFセンサーを使ったモバイルARアプリを簡単に開発できます。ゲームからビデオ製作、インダストリアルまで、幅広く活用できます。

ARCore / ARKit と補完関係

ToF ARは、デファクトスタンダードのARエンジンであるARCore / ARKit と共存できます。

ToF ARツールキットはDeveloper World内のダウンロードページから入手可能です。

AR開発用SDK「ToF AR」 一般公開発表ページDeveloper World「ToF AR」 公開ページ

関連記事

タスクキルからゲームを安定復帰させる仕組み、QualiArtsがブログで解説。複数端末でログインする際のゲーム中断状況の管理など
2025.11.25
『ダレカレ』サウンド制作事例に、青木 征洋氏のインタラクティブミュージック作曲手法を解説。IGDA日本「SIG-Audio」主催セミナーのスライド資料・動画が公開
2025.11.24
インディーゲーム紹介番組「INDIE Live Expo 2025.11.29」番組内容が発表。『配信少女ノ裏垢迷宮』『Core Keeper』など100タイトル以上が紹介される
2025.11.21
経産省&VIPO、ゲーム事業などの補助金制度「JLOX+」2部門で第2回公募受付を開始。締切は12/5(金)17時
2025.11.21
「Substance 3D Painter」テクスチャ制作の解説書、ボーンデジタルが11/22(土)に発売。『FF7EC』に携わる3DCG制作会社「CafeGroup」が知見を発信
2025.11.21
集英社「ゲームクリエイターズCAMP」のチームアップ支援サービス「CAMP TEAM-UP PRO」、第2期の参加者募集がスタート。申込は2026年1月18日(日)まで
2025.11.20

注目記事ランキング

2025.11.19 - 2025.11.26
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ワイヤーフレーム(Wire Frame)
ワイヤーフレーム
  1. 3Dモデルのエッジ情報のみを表示するレンダリング手法。ゲーム開発においては、3Dモデルやシーンのポリゴン構造を確認することに用いることが多い。
  2. UIやWebページなどのレイアウトを決めるための設計図。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!