「AR MAP」のVPSを利用した「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ARアプリの技術解説が公開。他のサービスとの比較や開発におけるTipsなども解説

2022.06.16
ニュースVR・AR・MR
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この記事の3行まとめ

  • デザイニウムのムーラ氏による「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のARアプリに関するnoteが公開
  • ソニーセミコンダクタソリューションズ提供の「AR MAP」のVPS機能を利用したUnityでの開発事例
  • 他のVPSサービスとの比較やAR開発におけるTipsも紹介されている

2022年6月2日、期間限定で公開されていたARアプリ『「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ARアプリ』の技術解説がデザイニウムムーラ氏のnoteで公開されました。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ARアプリ』は映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のデジタル配信/Blu-ray&DVD発売を記念して公開されたARアプリです。

渋谷の対象エリアに対して巨大スクリーンや等身大のスパイダーマンを出現させるARアプリで、5月末までダウンロードが可能でした。

このARアプリにはソニーセミコンダクタソリューションズが2021年3月に「JAPAN SHOP 2021」で公開したVPS(※)サービス「AR MAP」が使用されています。

※Visual Positioning Serviceの略。カメラ映像から撮影している端末の位置や方向を測定するシステム。GPSによる割り出しより精密な測定が可能。

記事では初めに「AR MAP」の機能や利点を紹介。VPSを使用したARコンテンツの作成が容易なことや、UnityNavigation連携させた際に利用できるナビゲーション機能、Web上でリソース管理可能な点などを挙げています。

Unityパッケージ「AR MAP SDK」の利用した際のAR MAPロケーションシステムの働き

ナビゲーション機能

また、同じくVPSサービスである「Immersal」との比較や、コンテンツ量産のためのUnityベースパッケージの開発、そのほか「AR MAP」での開発におけるTipsなどが解説されています。

Immersalと比較した場合、先にも挙げたWeb上でのリソース管理は利点の1つ

つくも神が渋谷の街に出現するこのアプリはデザイニウムが作成したベースパッケージから作成されている。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ARアプリ』が動作している様子はYoutubeのショート動画からでも確認することができます。

【技術解説】AR x Unity x VPS 〜AR MAPのすすめ〜

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