モリサワ、中国語フォントを扱うARPHICの子会社化を発表

モリサワ、中国語フォントを扱うARPHICの子会社化を発表

2022.04.21
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この記事の3行まとめ

  • モリサワがARPHICを子会社化

  • 多言語のニーズにワンストップで応えることが可能に

  • ARPHICのサービス提供は継続

2022年4月21日、モリサワARPHICの株式を取得し、子会社化することで合意したことを発表しました。

2011年11月には業務提携を締結しており、モリサワが提供するフォントライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」や、Webフォントサービス「TypeSquare」において、ARPHICの中国フォントを提供するなど良好な提携関係を維持していました。

ARPHICモリサワグループの一員に加わることで、日本語・中国語を軸に多言語フォントのニーズにワンストップで応えていくことが可能としています。また、ARPHICのフォント開発やフォントサービスの提供は継続する予定とのことです。

モリサワ 公式サイトARPHIC 公式サイト

 

以下、プレスリリースからの引用です。


株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、Arphic Technology Co., Ltd.(董事長:楊淑慧 本社:台湾 新北市、以下:ARPHIC)の株式を取得し、子会社化することで合意したことを発表します。

モリサワとARPHIC(アーフィック)は2011年11月に業務提携を締結、以降、モリサワのフォントライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」やWebフォントサービス「TypeSquare」においてARPHICの中国語フォントを提供するなど、良好な提携関係を維持してまいりました。2013年8月の資本提携により発行済株式の16%を取得しておりましたが、今回、株式の追加取得により子会社化することとなりました。

近年においては、さまざまなサービスのデジタル化が進み、フォント市場においてはデバイスやアプリケーションへの組込みなどの需要も増加しています。また、グローバル化やダイバーシティの観点から、国内外において多言語フォントのニーズは高まっています。このような背景から、モリサワは中国語フォントの開発におけるARPHICとの関係深化、ならびにARPHICとのシナジー効果を目的に、今回の合意に至りました。

ARPHICは、中国語繁体字フォントにおいて400書体以上、簡体字フォントが300書体以上、欧文フォントや日本語、韓国語、その他多言語フォントの開発実績もあります。ARPHICがグループの一員に加わることで、モリサワグループとして日本語・中国語を軸に多言語フォントのニーズにワンストップで応えていくことが可能となります。

なお、ARPHICはモリサワ子会社となっても、これまでのフォント開発やフォントサービスの提供は継続して行う予定で、引き続き中国語フォント市場を牽引する存在感を高めてまいります。

モリサワ代表取締役社長 森澤彰彦コメント

日本語と中国語は漢字という共通項を持っているためフォント開発においても親和性が高く、相乗効果が得られやすいと考えています。ARPHICとは10年以上にわたる業務提携においても実績があることから、早期にグループにおいてシナジーを創出できるものと期待しています。

ARPHIC董事長 楊淑慧(Grace Yang、グレース・ヤン)コメント

ARPHICとモリサワとの協業はすでに10年を超え、両社はそれぞれ中国語と日本語開発を得意としています。今回の提携において、双方の強みを活かし、革新的かつ品質・量においても素晴らしいフォントを創り出すことができるでしょう。今後、継続的に共同でフォントを拡販し、文字を通じた社会貢献を実践していきたいと思います。

  • モリサワについて

1924年に世界に先駆けて「邦文写真植字機」を発明して以来、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けているフォントメーカーです。日本語・多言語フォント1,500書体以上が使えるフォントライセンス製品をはじめ、Webフォントや組込みフォント、多言語ユニバーサル情報配信ツールなどを提供しています。また文字のかたちがわかりやすく読み間違えにくいことをコンセプトにユニバーサルデザイン(UD)フォントを開発、2009年度グッドデザイン賞を受賞しています。日本語のほか多言語フォントも提供するほか、第三者機関と共同で可視性・可読性に関する比較研究報告を実施しています。

  • ARPHICについて

1990年に設立、専門的なフォントデザイン力と、中国語にとどまらない豊富な多言語フォントの開発実績があります。法人、個人のデザイナー、ユーザーに組込みフォントやカスタマイズフォント、Webフォントなどあらゆるフォントソリューションを提供しています。クラウドフォントサービスである「iFontCloud」は中国語繁体字と簡体字、日本語や多言語フォントなどを含む1,500書体以上、220ファミリー以上を提供するほか、Webフォントとバリアブルフォントも提供しています。

2013年度にグッドデザイン・ベスト100を受賞したAR UD晶熙ゴシック体についてはこちら。
https://www.arphic.com.tw/jp/good-design/

ARPHIC書体見本帳は、レッド・ドッド賞:ブランド&コミュニケーションデザイン2020(Red Dot Award : Brands & Communication Design 2020)、ドイツIFデザインアワード2022(iF Design Award 2022)など多数の受賞実績があります。
https://www.red-dot.org/project/2020-arphic-font-library-48958
https://ifdesign.com/en/winner-ranking/project/arphic-font-library/335115

本件に関するお問合せ
株式会社モリサワ 東京本社 ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
E-mail: pr@morisawa.co.jp

プレスリリースはこちら

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