この記事の3行まとめ
- ゲームエンジン&配信プラットフォーム統合型ツール「s&box」、MITライセンスのもとオープンソースで公開
- コードの閲覧・変更・複製を通じて、プルリクエストによる「s&box」の改善や、「s&box」を土台としたゲームエンジンの独自開発などが行えるとしている
- 「Source 2」が使用されている低レイヤー部分はオープンソースの対象外
Facepunch Studiosは2025年11月26日(現地時間)、ゲームエンジン「s&box」のアップデートを実施し、同エンジンをオープンソースソフトウェアとして公開したことを発表しました。
ソースコードはMITライセンスのもと、同社のGitHubリポジトリから無償で利用可能です。
s&box is now open source — we're pleased to share our .NET 10 game engine source under the MIT license.
Our goal with the play fund, royalty free game exporting and open source are all about giving back to the community so everyone wins.
👉https://t.co/jg8axO2yCP pic.twitter.com/CDuuqiVb8t
— s&box (@s8box) November 26, 2025
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— s&box (@s8box) November 26, 2025
「s&box」は、ゲームエンジンとゲーム配信プラットフォームの要素を併せ持ったツールで、開発したゲームをワンクリックで共有しプレイできる環境が備えられています。
記事執筆時点、同ツールは「Developer Preview」の段階であり、Steamアカウントを通して「s&box」公式サイトにサインインすることで利用できます。
「s&box」のエディター画面(画像はGitHubリポジトリより引用)
このたび「s&box」がオープンソース化されたことにより、コードの閲覧・変更・複製を通じて、プルリクエストによる「s&box」の改善や、「s&box」を土台としたゲームエンジンの独自開発などが行えるとしています。
なお、今回オープンソース化されたのは、Facepunch StudiosによりC#で開発された「s&box」のエディターやシーンシステムなどに関する高レイヤー部分です。低レイヤー部分にはValveにより開発されたゲームエンジンである「Source 2」が利用されており、オープンソース化の範囲には含まれていません。
その他、今回のアップデートでは、地形モデルのタイルパターンを除去するシステムの導入や、ゲームエンジンの不具合修正など、機能更新も実施されています。
地形モデルにおけるタイルパターンを除去するシステムの動作例(動画は「s&box」公式ブログ記事より引用)
詳細は、「s&box」公式サイトのブログ記事やGitHubリポジトリをご確認ください。
「Update 25.11.26」|「s&box」公式サイト「sbox-public」GitHubリポジトリ