この記事の3行まとめ
- 2D向けゲームエンジン「GameMaker」、バージョン2024.14がリリース
- Nintendo Switch 2向け開発がサポートされたほか、DoS攻撃を受ける恐れのある脆弱性が修正
- 画面サイズなどに応じてUIを調整できる「UI Layer」の更新なども実施された
YoYo Gamesは2025年10月30日(現地時間)、2Dゲーム向けエンジン「GameMaker」のバージョン2024.14をリリースしたと発表しました。
The 2024.14 update is here! It's packed with new content , essential fixes. We're also highlighting our plans for the next major LTS in our blog so be sure to check it out for all the details.
🔗 https://t.co/m83VpOyody pic.twitter.com/KoSf2TdmmT
— GameMaker (@GameMakerEngine) October 30, 2025
GameMakerは、Opera傘下のYoYo Gamesが提供する2D向けのゲームエンジン。『Undertale』や『Loop Hero』などの開発に使用されています。
非営利目的であればコンソールを除くすべてのプラットフォームで無料で利用できるほか、商用ライセンスは買い切り形式で永久利用が可能です。
今回の「2024.14」は、次のLTS(長期サポート)版がリリースされる以前のメジャーリリースとしては最後のバージョンとなり、今後はバグ修正を目的としたリリース候補版(Release Candidate)が配信されます。
以下、バージョン2024.14におけるアップデート内容を数点ピックアップして紹介します。
GameMakerで「Switch 2」タイトルの開発が可能に
GameMakerのNintendo Switch 2サポートについて、すでにリリースされているGameMaker製タイトルに関しては、Nintendo Switch 2発売と同時にプレイ可能となることが発表されていました。
バージョン2024.14では、新規開発タイトルをNintendo Switch 2向けにエクスポート可能となりました。同機能は、企業向け有償プラン「Enterprise」を契約しており、さらに任天堂よりNintendo Switch 2向け開発の認可を受けている企業に対して提供されています。
DoS攻撃につながり得るネットワーク通信機能の脆弱性が修正
バージョン2014.14より前のGameMakerで制作されたアプリケーションにおいて、ネットワーク通信機能を実装する関数「network_create_server()」を原因としたクラッシュが発生し得る脆弱性「CVE-2025-12501」が発見されました。
これを利用したDoS攻撃を受ける危険性も示唆されており、同社はバージョン2014.14で脆弱性に対処するアップデートを実施。
GameMakerを直ちに2014.14へ更新し、最新版IDEをダウンロード、およびプロジェクトを再コンパイルすることを強く推奨しています。
本件について、詳細はOpera公式ブログで報告されています。
(画像はOpera公式ブログより引用)
画面サイズなどに応じてUIを調整できる「UI Layer」が更新
バージョン2024.13 で実装された、UIのサイズ・形状・レイアウトなどを画面サイズや解像度などに応じて調整できる「UI Layer」もアップデート。
HTML5ゲームにおいて「UI Layer」の全ての機能がサポートされるようになったほか、Room Editor上でマウスドラッグによりUIのサイズや形状、配置間隔などを調整可能となるなど、複数の更新が施されました。
(動画はGameMaker Blogより引用)
アップデート内容の詳細は、GameMaker Blogやリリースノートをご確認ください。
「GameMaker 2024.14 Is Here!」GameMaker Blog「GameMaker 2024.14」リリースノート 
 
 
 
 
 
 
