この記事の3行まとめ
- アークシステムワークス、『GUILTY GEAR Xrd』シリーズ開発事例をもとにしたコンストレイントの解説動画を公開
- リギングの基礎知識を解説したのち、コンストレイントの概要・応用技法などを紹介
- 関節を曲げると体が不自然に歪む現象の是正方法や、腕を捻じるツイストボーンの作成方法なども語られている
アークシステムワークスは2025年10月22日(水)、同社が実施した講演「GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るリギングTIPS」の録画映像を編集した動画を、同社のYouTubeチャンネルで公開しました。
【動画公開📺】
アークシステムワークス開発陣による #ASWアカデミー 「一気見! ギルティギアのリギング入門TIPS」を公開しました。https://t.co/vSkq2oFyROキャラクターを動かすうえで避けては通れないリギングを、基礎から応用まで幅広く解説します。
※本動画は、以前投稿された「GUILTY GEAR… pic.twitter.com/NATrlTMOAe— アークシステムワークス広報部【公式】 (@ARC_CorporatePR) October 22, 2025
同講演は、2022年にダイキン工業が主催したオンラインイベント「CG Channel Week 2022」で実施されたもの。
『GUILTY GEAR Xrd』シリーズの開発に携わったアークシステムワークスの本村・C・純也氏が登壇し、リギング・アニメーションにおけるコンストレイントの活用術などが解説されました。なお、講演で使用されたスライド資料も公開されています。
(画像はスライド資料より引用)
コンストレイント(constraint)は「制約」「拘束」などを意味する単語。3DCG分野においては、特定のオブジェクトの動作を別のオブジェクトと紐づけて制御する仕組みを指します。
オブジェクト同士の親子関係より高い強制力を持つほか、アニメーションの途中で自由にON/OFFの切替やウェイトの調整ができることから、デフォルトの親子関係だけでは表現しきれない動作を作成できるといいます。
動画では前段としてリグの基礎知識を解説したのち、汎用的なコンストレイントの種類として「位置」「回転」「向き」の3つを挙げ、それぞれの概要や特色などを紹介しています。
「位置」と「回転」のコンストレイントを併用して、剣を手に追従させることが可能(画像はスライド資料より引用)
アニメーション中にコンストレイントを切り替え、剣を右手から左手に持ち替えるといった動作も実現できる(画像はスライド資料より引用)
コンストレイントの応用技法として、関節を曲げた際に体の一部が不自然に歪んでしまう現象を防ぐ方法や、腕を捻る動きを綺麗に表現するために用いるツイストボーンの作成方法などを紹介しています。
(画像はスライド資料より引用)
なお同社は本動画の公開に先んじて、講演映像を3パートに分割・編集した動画シリーズを公開していました。
このたび公開されたのは、それら3本の動画シリーズを1本の動画に統合した完全版です。
いずれの動画も、同社が運営するYouTubeチャンネル「アークシステムワークスアカデミー(ASWアカデミー)」で公開中。各動画のリンクは以下の通り。
「GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るリギングTIPS」動画リンク
「GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るリギングTIPS」動画(完全版)
ASWアカデミーのYouTubeチャンネルでは、同社が過去に公開した3DCG技術の解説動画などを視聴できます。併せてご確認ください。
「GUILTY GEAR Xrd開発スタッフが送るリギングTIPS」動画(完全版) | YouTube