この記事の3行まとめ
- オープンソースの3Dゲームエンジン「Open 3D Engine」、バージョン25.10.0がリリース
- かつてAmazonが提供していた「Amazon Lumberyard」の後継にあたるゲームエンジン
- Apache License 2.0のもと無償で提供されている
Open 3D Foundationは2025年10月16日(水)、オープンソースの3Dゲームエンジン「Open 3D Engine」の最新バージョン「25.10.0」をリリースしました。
Apache License 2.0のもと無償で提供中。ソースコードはGitHubで公開されています。
O3DE Release 25.10 is now out! 🎉
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ゲームエンジン「Open 3D Engine(以下、O3DE)」の提供元は、非営利の技術コンソーシアム「Linux Foundation」によって2021年7月に設立された団体「Open 3D Foundation」。
オープンソース3Dツールの利用促進などを掲げる団体で、Adobe、Audiokinetic、Amazon Web Services(AWS)、Epic Games、Microsoftといった企業が参画しています。
「Open 3D Foundation」参画メンバーの一部(画像はOpen 3D Foundation公式サイトのスクリーンショット)
「O3DE」は、かつてAmazonが開発・提供していた「Amazon Lumberyard」の後継にあたる、クロスプラットフォーム対応のゲームエンジン。
「Gem」と呼ばれるパッケージを追加することで、機能やアセットを拡張できる設計思想(公式サイトでは「modular framework」などと称している)を特徴としています。
対応環境はWindows / Linux。また、ノードベースのビジュアルスクリプティング機能「Script Canvas Editor」や、物理ベースレンダリング(PBR)による描画システムなどを利用できます。
「O3DE」の概要を説明した公式YouTube動画
バージョン25.10.0では、依存ライブラリのインストールに関する改善や、エディターのメモリ使用量削減によるデバッグビルド時間の短縮、C++20との互換性追加など複数のアップデートが実施。
また、「Script Canvas Editor」がスタンドアロンのアプリケーションとして利用可能に。そのほか、将来的にレイトレーシングで複数のカスタムマテリアルタイプをサポートするための修正が加えられたほか、100件以上のバグ修正・パフォーマンス改善などが施されています。
アップデート内容に関してはリリースノートを、O3DEの詳細は公式サイトやGitHubをご確認ください。
「Open 3D Engine 25.10.0」リリースノート「Open 3D Engine」公式サイト