この記事の3行まとめ
- サイバーエージェントのコア技術本部チーム、Unity用ゲーム画面録画ライブラリ「Instant Replay for Unity」を正式リリース
- 録画データ容量を削減してオンメモリで保存できるモードがデフォルト化。また、新たにLinuxをサポート
- MITライセンスのもと、オープンソースとして提供されている
サイバーエージェント ゲーム・エンターテイメント事業部 コア技術本部は2025年10月3日(金)、Unity用ゲーム画面録画ライブラリ「Instant Replay for Unity」の正式版(v1.0.0)をリリースしたことを発表しました。
ライブラリはMITライセンスのもと、オープンソースとして公開されています。
◤#コアテクブログ 更新◢
Unityで"直近N秒"の画面を録画する「Instant Replay」を正式リリース🚀 https://t.co/02ti2DE4aK
Linuxのサポート強化など、正式版での更新内容を紹介しています!
— サイバーエージェント 技術広報(ゲーム・エンタメ) (@ca_ge_tech) October 3, 2025
「Instant Replay for Unity」は、実行中のゲーム画面を録画し、動画として出力できるUnity用ライブラリ。
全ての映像を録画するのではなく、事前に録画フレーム数の上限を設定し、録画時間が規定フレーム数を超えると古いデータから順に削除される仕組み。常に「最新のゲーム画面から指定秒数までさかのぼった映像」だけが記録されます。
なお、Unity公式の録画ライブラリ「Unity Recorder」との違いとして、エディター上だけでなく実機での録画も可能であることを特徴としています。
正式版(v1.0.0)のリリースに伴い、ライブラリの機能が更新。
v0.4.0より導入されていた、録画データを圧縮してディスクの負荷を軽減する「リアルタイムモード」がデフォルトで実装され、従来の録画モードはObsoleteとなりました。
「リアルタイムモード」では、フレームをH.264形式・音声をAAC形式で圧縮することで録画データ容量を削減し、オンメモリでの保存を可能としています。
リアルタイムモードの実行の仕組み(画像はブログ記事より引用)
また、これまで「リアルタイムモード」でサポートされていなかったLinuxに対応(FFmpegにパスを通すことで動作可能)したことで、対応プラットフォームがiOS / Android / macOS / Windows / Linuxの5種類となりました。
本ライブラリは、Package ManagerでGitHubリポジトリのURLを指定することで導入可能。導入の際はGitのインストールが必要であるほか、プロジェクトマニフェストのscopedRegistriesにUnityNuGetを追加する必要があります。
詳細はGitHubリポジトリやブログ記事をご確認ください。
Instant Replay for Unity v1.0.0 正式版をリリースしました - CORETECH ENGINEER BLOG「Instant Replay for Unity」Githubリポジトリ