この記事の3行まとめ
- Abstract、3Dコンテンツのオーサリングソフトウェア「InstaMAT 2025」を正式にリリース
- ノードベースのマテリアル作成やレイヤーベースのテクスチャペイントなど多岐にわたる機能を搭載
- 正式リリースに伴い、下位レイヤーを参照した非破壊編集や、プロシージャルな地形生成などが可能に
Abstractは2025年7月23日(水)、3Dコンテンツのオーサリングソフトウェア「InstaMAT 2025」を正式にリリースしたと発表しました。
🚀 InstaMAT 2025 has launched and is out of Early Access!
✨ InstaMAT 2025 revolutionizes 3D asset creation, blending scalable asset texturing, physically-based terrain generation, precise curve detailing, and real-time raytraced visuals with native Polyverse integration. It… pic.twitter.com/CD5bvkkZmR
— InstaMAT (@InstaMAT_io) July 22, 2025
「InstaMAT」は、ノードベースでマテリアルなどを作成できる「ElementGraph」や、レイヤーを用いたテクスチャリングが可能な「Layering」モード、画像からPBRマテリアルを生成できる「Materialize Image」など、多岐にわたる機能を搭載した3Dコンテンツ作成ツール。
2024年1月に登場して以降、早期アクセス版として提供が続けられてきた同ツールが、このたび「InstaMAT 2025」として正式にリリースされました。
『InstaMAT 2025 Release Trailer』
正式リリースに伴い、下位レイヤーからテクスチャやマスク情報を参照して非破壊的に編集できる「Layer References」や、マスクにほかし・ワープ効果などを施せるフィルターが実装され、レイヤーベースのテクスチャリング機能が強化。
また、プロシージャルな地形生成機能の実装や、スプラインを作成できる多数のCurvesノード群の追加、リアルタイムレイトレーシングやグローバルイルミネーションなどへの対応といったアップデートが実施されています。
下位レイヤーを参照することで、グランジ・エンボスといった加工表現を非破壊的に付与しやすくなった(画像はリリースノートより引用)
丘の起伏や植生、河川、積雪といった地形をプロシージャルに生成できる機能も追加(画像はリリースノートより引用)
そのほか、同社が提供するサービス「Polyverse」(※)と連携したことなども発表されています。
※ 2D・3Dアセットをクラウドで管理できるライブラリ機能や、メッシュの最適化、CADファイルへの変換、PBRマテリアルの生成といった処理が行えるプラットフォーム
本ツールは年間収益10万ドル未満のプロジェクトであれば無料で使用可能。それ以上の収益を獲得する個人・企業に対しては各種有料ライセンスが用意されています。
なお同社は、2025年7月24日(木)の「CEDEC2025」にて実施する講演にて、「InstaMAT」など同社製品について解説します。また同社は「CEDEC2025」会場でスポンサー展示も行っています。
ツールの詳細は公式サイトを、「InstaMAT 2025」のアップデート内容に関してはリリースノートや同社公式サイトのニュースリリースをご確認ください。
「Abstract unveils InstaMAT 2025: Unleashing the most powerful package for 3D Creators」Abstract公式サイト「InstaMAT」公式サイト