この記事の3行まとめ
- Valve、「Source SDK」を大規模にアップデートしたと発表
- 「Source SDK」は、MOD作成などに使えるコンテンツ制作用ツール群
- オンライン対戦FPS『Team Fortress 2』のクライアント/サーバー側のソースコードをすべて追加し、本作ベースの新たなゲームも作れると述べた
Valveは2025年2月18日(現地時間)、主にゲームのMODなどを制作するためのツール群「Source SDK」に対し、大規模なアップデートを施したことを発表しました。
本アップデートでは、オンライン対戦FPS『Team Fortress 2』のクライアントおよびサーバーのソースコードが、「Source SDK」内にすべて公開されています。
Mod makers rejoice: The Team Fortress 2 SDK has arrived! We've updated the Source SDK with all of TF2's client and server game code. Change, extend, or rewrite TF2, and publish them as mods on Steam. https://t.co/tuYn8m8Bbt pic.twitter.com/ka0GkrQJ5n
— Team Fortress 2 (@TeamFortress) February 18, 2025
Mod makers rejoice: The Team Fortress 2 SDK has arrived! We've updated the Source SDK with all of TF2's client and server game code. Change, extend, or rewrite TF2, and publish them as mods on Steam. https://t.co/tuYn8m8Bbt pic.twitter.com/ka0GkrQJ5n
— Team Fortress 2 (@TeamFortress) February 18, 2025
『Team Fortress 2』は、Valveによって開発・販売されているオンライン対戦FPSです。2007年にリリースされ、2025年の現在でもSteamを通じてプレイ可能です。
所持している能力の異なる9種類のキャラクターから1人を選択するゲームシステムや、さまざまな戦闘モードが用意されていることが特徴です。
(画像はSteamストアページより引用)
「Source SDK」は、Valveが無料で提供している、コンテンツ制作用のツール群です。1998年リリースの『Half-Life』用に同社が開発したゲームエンジン「GoldSrc」をもとに開発されており、これまでにもユーザーが『Team Fortress 2』のMOD制作をする際などに使用されていました。
このたび、「Source SDK」内にクライアント側およびサーバー側のソースコードがすべて追加されました。これにより、小さな調整から完全改変まで『Team Fortress 2』の変更や拡張、書き換えを行うことが可能だとしています。
さらに、Valveは「『Team Fortress 2』をベースに、本作とは異なる新たなゲームを構築できるようになる」とも述べています。
(画像はブログ記事より引用)
本SDKは、独自のライセンスのもと配布されています。非営利目的に限り利用できるため、本SDKを用いて制作されたすべてのMODおよび、MOD内のすべてのコンテンツが無料である必要があります。
また、本SDKで制作された『Team Fortress 2』用MODはSteamストアで公開されるほか、公開後にはSteamゲームリストに新しいゲームとして表示されるとのことです。
『Team Fortress 2』のソースコードを含む、今回アップデートが行われたSource SDKは、GitHub上で確認できます。
(画像はGitHubより引用)
そのほか、『Team Fortress 2』本体にも複数のアップデートが行われています。
The TF2 SDK has arrived!ValveSoftware / source-sdk-2013