この記事の3行まとめ
- Microsoft、Windows 11の大型アップデート「Windows 11 2024 Update」をリリース
- 「Copilot+ PC」向けにAI機能が大幅改良。画像の超解像度化や、「何を見たか/したか」をさかのぼる機能などが追加
- 「Easy Anti-Cheat」を利用する一部デバイスが、ブルースクリーンを起こして停止するなどの不具合も報告されている
Microsoftは2024年10月1日(現地時間)、Windows 11の大型アップデート「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」のリリースを発表しました。
(画像は公式ブログより引用)
「Windows 11 2024 Update」では、「Copilot+ PC」(※)に準拠したPCでのAI機能が大幅アップデート。フォトアプリによる画像の超解像度化や、ペイントアプリでの生成塗りつぶし(自動着色)といった機能が追加されています。
※ 40TOPS以上のNPU(Neural Processing Unit。AIでの処理に特化したプロセッサ)性能を持つPC
(画像は公式ブログより引用)
また、定期的に画面のスナップショットを自動撮影し、過去に「何を見たか」や「何をしたか」を遡って確認できる「Recall」機能のプレビュー版が追加。Snapdragon Xシリーズ搭載のCopilot+ PCにて利用でき、IntelやAMDのプロセッサを搭載したCopilot+ PCでは11月から利用できるとしています。
さらに、「Click to Do」機能もプレビューとして利用可能になっています。Windowsキーを押しながら画像やドキュメントなどのコンテンツをマウスクリックすることで起動し、AIがコンテンツに合うクイックアクションを実行できるようになります。
なお、「Click to Do」もCopilot+ PCで利用可能。
「Click to Do」機能の例。画像では背景のぼかしやオブジェクトの消去、テキストでは要約やコードエディターでの表示などが可能(画像は公式ブログより引用)
ほかにも、Wi-Fi 6/6Eの最大4倍、Wi-Fi 5の最大6倍の転送速度に対応した「Wi-Fi 7」への対応、パフォーマンスを犠牲にせずバッテリーの寿命を延ばす新たな省電力機能など、多くのアップデートが行われています。
なお、記事執筆時点では、本アップデートに伴い「チート対策ツール『Easy Anti-Cheat』を利用する一部デバイスが応答を停止し、ブルースクリーンになる」など複数の不具合が発生しています。
不具合の対象となるデバイスでは、本バージョンのインストールがブロックされます。Windows 11 インストール アシスタントなどを使って、手動で更新しないことが推奨されています。
既知の不具合。「OS Build 26100」が今回のバージョンのもの(画像は公式サイトより引用)
詳細は、公式ブログおよびアップデート内容の紹介ページをご確認ください。
How to get new experiences for Windows 11 | Windows Experience Blog「Windows 11 2024 update」アップデート内容の紹介