C#開発環境でオーディオ・映像開発ミドルウェア「CRIWARE」が使用可能に。「CRIWARE for C#」をCRI・ミドルウェアが発表

2024.08.27
ニュースサウンド
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この記事の3行まとめ

  • CRI・ミドルウェアの製品群「CRIWARE」をC#開発環境で使用できるプラグイン「CRIWARE for C#」が発表
  • ファーストリリースとして「CRI ADX」「ファイルマジックPRO」に対応
  • 本プラグインはNuGetパッケージや、Unity Package Manager向けカスタムパッケージとして配布される

2024年8月20日(火)、CRI・ミドルウェアは、同社が提供するミドルウェアCRIWARE」におけるC#環境向けプラグイン「CRIWARE for C#」をリリースしました。また、本プラグインの紹介記事が公式ブログで公開されています

CRIWAREは、同社が提供するサウンド・映像開発に活用できるゲーム開発向けのミドルウェアやサービスなどの総称で、従来はゲームランタイムを開発する環境 (C/C++/ゲームエンジンなど) 向けに提供されてきました。

統合型サウンドミドルウェア「CRI ADX」や、音声の波形データから2D/3Dモデルの口の形を自動生成するCRI LipSync、ボイスチャットにおける通信量の低減や多人数の同時会話を実現するCRI TeleXus」などが提供されており、数多くのゲームタイトルで導入実績があります。

CRIWAREを採用したタイトルにはロゴマークが表示されている(画像はCRI・ミドルウェア公式より引用)

発表されたCRIWARE for C#は、C#による開発環境でCRIWAREを使用可能になるSDKです。

今回はファーストリリースとして、音声データの圧縮や再生を行う「CRI ADX」およびファイルの圧縮・展開を効率的に行うことで高速な読み込みを可能とする「ファイルマジックPRO」に対応。ゲームランタイム以外でも独自ファイルや音声を簡単に扱えるようになるとしています。

同社は既にUnityプラグインとしてC#向けAPIをリリースしていましたが、「CRIWARE for C#」では、Unity以外のC#開発環境でもCRIWAREを利用できます

本プラグインはNuGetパッケージとして配布されます。有料プラグインのためnuget.orgでは公開されませんが、ローカルのパッケージ参照として利用できます。

(画像はCRI・ミドルウェア公式ブログより引用)

これに併せて、Unity専用カスタムパッケージがUnity Package Manager向けに用意されます。また、2024年8月21日(水)、「CRI ADX」の機能を無料で利用できる「LE版」について、C#向けプラグイン「CRI ADX LE for C#」がリリースされました。こちらはnuget.orgGitHubからも導入可能です。

「CRIWARE for C#」の詳細は公式ブログ紹介記事などをご確認ください。

CRIWARE for C# 公式ドキュメント

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