UE5で揺れ物を「かわいく」揺らすプラグイン「Kawaii Physics」が更新。髪が風になびく複雑な動きもパラメータ設定で手軽に制御

2024.07.25
ニュースアンリアルエンジン
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • UE5向けプラグイン「KawaiiPhysics」がv.1.16.0にアップデート
  • 風などによる複雑な揺れ方をパラメータ設定だけで制御可能な機能「New External Force」が追加
  • コンソール変数が追加され、レベル上でのデバッグが容易に

おかず氏は2024年7月24日(水)、Unreal Engine 5用(※)の疑似物理プラグイン「Kawaii Physics」をv.1.16.0にアップデートしたと発表しました。

※ v.1.12.0アップデート時にUnreal Engine 4のサポートは終了している

本プラグインは、MITライセンスのもと無料で提供。GitHubに加え、Boothからでもダウンロード可能です。

Kawaii Physicsは、キャラクターの髪やスカートなどの揺れ物を「かんたんに」「かわいく」揺らせることを特徴とする疑似物理プラグインで、数々のタイトルで採用されています。

「Kawaii Physics」デモ映像

今回のアップデートでは、風になびく動きなどの複雑な揺れ方をパラメータ設定だけで制御できる機能「New External Force」が追加されました。

複数の外力プリセットも用意され、ローカル座標系で特定のボーンのみに一定間隔で力をかけることができます。これにより、風や重力といった外側からの力による揺れ物の動きを、より簡単に表現可能になりました。

プリセットの併用も可能なほか、C++により独自のプリセットを実装できます。

パラメータ設定により、風や重力といった外側からの力による揺れ物の動きを簡単に表現可能(画像はおかず氏のXアカウントより引用)

AnimNode関数を使用することで、実行中にパラメータを変更可能です。

(画像はGitHubより引用)

また、レベル上でのデバッグに使用できるコンソール変数が追加された他、DataAssetにおいてボーン名を階層から選択可能になりました。

コンソール変数の追加により、アニメーションエディタだけでなく、レベル上でもボーンの動きを確認しやすくなった(画像はGitHubより引用)

DataAssetもアップデート。ボーン名を直接指定せず、ボーン階層からの選択が可能に(画像はGitHubより引用)

その他、詳細パネルのUIが改善され、プロパティ名やカテゴリの整理、デバッグ機能をボタンで実行可能になるといったアップデートも施されています。

詳細はGitHubリポジトリをご確認ください。

「KawaiiPhysics v1.16.0」更新情報「KawaiiPhysics」GitHub

関連記事

UE公式の大型イベント「UNREAL FEST 2024 TOKYO」の講演アーカイブ動画・スライド資料が公開
2024.11.15
Unreal Engine 5.5がリリース。Selectノードなしで複雑な選択ロジックを作れる「Chooser」正式導入のほか、Navmesh間を橋渡しするNavLinkの自動生成機能が追加
2024.11.13
プレイヤーの動きによって波立つ水面をNiagaraで実装。ホラーゲーム『Still Wakes the Deep』開発者による水の表現手法を解説する記事が、UE公式ブログにて公開
2024.11.11
「UNREAL FEST 2024 TOKYO」最速フォトレポート。約2,000人のUE5ユーザーが集ったリアル会場の雰囲気を写真でお届け
2024.11.02
UE・Unity・GodotをサポートするIDE「Rider」が「WebStorm」とともに非商用に限り無料で使用可能に
2024.10.25
UE5&Houdiniを用いた効率的なプロップ制作や“TAが教えるUE5 お役立ちテクニック”を一挙紹介。第4回「Unreal Engine Meetup Connect」講演資料が公開
2024.10.24

注目記事ランキング

2024.11.14 - 2024.11.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!