この記事の3行まとめ
バンダイナムコスタジオは、同社の研究するHDRIアセット「TrueHDRI」に関するインタビュー記事『TrueHDRIができるまで』を、同スタジオ「開発秘話」にて公開しました。
同記事では、TrueHDRIの技術概要や開発のきっかけ、研究の裏側などを、3名の開発者にインタビューしています。
インタビューに登場した開発者は、アートディレクター 菅野 昌人氏、エンジニア 鈴木 雅幸氏、テクニカルディレクター 山口 翔平氏。
/
『#TrueHDRI』開発秘話を公開しました🎉
\
🔗https://t.co/XisHYHB998
先日よりデータ公開が始まり、大きな反響を得ている『TrueHDRI』📸!
この度、開発を行ったバンダイナムコスタジオの菅野昌人、鈴木雅幸、山口翔平にインタビューを行いました🎤✨
✔技術開発のきっかけは?… pic.twitter.com/e90E21SPPA
— バンダイナムコスタジオ (@BNStudios_info) July 19, 2024
/
『#TrueHDRI』開発秘話を公開しました🎉
\
🔗https://t.co/XisHYHB998
先日よりデータ公開が始まり、大きな反響を得ている『TrueHDRI』📸!
この度、開発を行ったバンダイナムコスタジオの菅野昌人、鈴木雅幸、山口翔平にインタビューを行いました🎤✨
✔技術開発のきっかけは?… pic.twitter.com/e90E21SPPA
— バンダイナムコスタジオ (@BNStudios_info) July 19, 2024
TrueHDRIは、CG業界のルックデブの信頼性を高めるべく、現実世界のライティング環境をそのままキャプチャすることを目的として研究されているHDRIアセットです。
カラーマトリクスやホワイトバランスなど複数の項目で計測・補正し、輝度は絶対値、かつ太陽輝度も含めたダイナミックレンジを保持するとのこと。
同技術を開発するきっかけは、IBL(※)によるライティングにおいて、作成者による違いが大きかったこと。菅野氏がアートディレクターを務める『エースコンバット7』でも、昼夜や各シーンのライトの強さが人によって異なる設定になっていたとも述べています。
これらの問題により「ライティングの基準がほしい」という思いがあり、その基準を自ら作成しようと思ったことがTrueHDRIのはじまりとしています。
※ Image Based Lightingの略。カメラで撮影した写真をライティングの色情報として使用し、コンピューターで再構成することで光源として用いるレンダリング手法
輝度0〜16億cd/平方メートルまでのダイナミックレンジを16Kという理想の解像度で撮影するために、撮影機材の見直しを含めた技術研究が行われたそう。カメラが取り込む光を弱める減光フィルターは、着脱がしやすいように菅野氏が手作りで加工したといいます。
その後、日本国内から海外まで、さまざまなロケーションを撮影。記事中で「多くのマテリアルを備えている」と述べられた永代橋の写真を含む3枚のアセットは、記事執筆時点で「TrueHDRI Library」にてCC0で公開されています。
ほかにも、カメラのレンズでは避けられない「周辺減光」の補正に関する工夫や、CC0でのアセット公開に至った理由、今後の展望などについても述べられています。
詳細は、インタビュー記事ならびにTrueHDRIの技術紹介ページをご確認ください。
TrueHDRIができるまで | インタビューTrueHDRI | 技術紹介