UE 5.4の新機能「Motion Matching」のチュートリアル記事がEpic Developer Communityで公開。キャラクターの入力状態に応じて滑らかに複数のモーションを遷移するまでを60分で

2024.05.24
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この記事の3行まとめ

  • Epic GamesがUE 5.4の「Motion Matching」の使い方を解説するチュートリアル記事を公開
  • 使用するプロジェクトテンプレートやプラグインの導入方法も丁寧に解説
  • 自動で選択されたモーションによりポーズの連続性が損なわれてしまう場合のデバッグ方法も紹介している

Epic Gamesは、「Your First 60 Minutes With Motion Matching」と題した記事を、Epic Developer Communityにて公開しました。

同記事は、Unreal Engine 5.4(以下、Unreal EngineはUEと表記)における「Motion Matching」の入門者向けガイドと位置づけられています。

(画像はEpic Developer Communityより引用)

「Motion Matching」は、UE 5.4 Preview 1より導入されたクエリベースのアニメーションポーズ選択システムです。アニメーションのデータベースから選択した複数のモーションと、設定された変数やブループリントなどのキャラクターの状態に基づいてポーズを生成することで、より少ない労力で自然なモーション、モーション遷移を実現します。

(画像はUnreal Engine Public Roadmapより引用)

このチュートリアルではUE 5用サンプルプロジェクト「Lyra Starter Game」およびUEの「GAMES」カテゴリ内にあるプロジェクトテンプレート「Third Person Template」を使用します。さらに、「Pose Search」「Chooser」「Animation Insights」「Animation Warping」の4種類のプラグインを有効にする必要があります。

こうしたThird Person Templateを使った新規プロジェクト作成手順やプラグインを有効にする手順もチュートリアルでは解説しています。

同記事では、歩行と走行の最低限のアニメーションを使用(画像はEpic Developer Communityより引用)

チュートリアルを最後まで行うと、キャラクターが入力に応じて、アイドル状態から歩行、そして走行へと滑らかに遷移するアニメーションが作成できます。

また、アニメーションの切り替わりの際、ポーズの連続性が損なわれてしまうようなモーションが選択されてしまう問題を例に、調整やデバッグの方法も説明しています。

(画像はEpic Developer Communityより引用)

詳細は、Epic Developer Communityをご確認ください。

「Your First 60 Minutes With Motion Matching」 Epic Developer Community

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