この記事の3行まとめ
Valveは2024年1月10日、Steamにおける、生成AIを使用したゲームの取り扱いを変更すると発表しました。
新たな審査方法を導入したことにより、開発者がアンケートに適切に回答することで、開発中やゲーム内に生成AIを使用した多くのゲームのリリースが可能となります。
今回、開発者がゲームをSteamに提出する際のコンテンツアンケートの内容を更新し、ゲーム内のAI技術の使用について「事前生成」「ライブ生成」の2カテゴリーに分けて取り扱うことをValveは表明しました。
「事前生成」は、開発中にAIツールを使用して作成された、あらゆる種類のコンテンツ(アートやコード、サウンドなど)が対象。開発者は、ゲーム内に権利を侵害するコンテンツが含まれないことや、ゲームが当該マーケティング素材と一致していることを約束する必要があります。
「ライブ生成」は、ゲームの実行中にAIツールを使用して作成されるコンテンツが対象。事前生成の場合と同じルールに従う必要があるほか、AIが違法なコンテンツを生成しないためにどのような対策を講じているかを記入する必要があります。
Valveはこれらの開示情報について、ゲームリリース前の審査に用いるほか、ゲーム内でAIがどのように利用されているかをユーザーが理解できるよう、情報の多くをSteamストアページにも掲載すると述べています。
また、ライブ生成AIコンテンツにおいては、ゲーム内に違法なコンテンツが発見された際にプレイヤーが報告できるよう、ゲーム内オーバーレイから簡単にレポートを提出できる新たなシステムもリリースします。
Valveは、本件に関して今しばらく検討が必要であること、AIに関する法律の整備状況などから、今後も必要に応じて今回の決定を再検討する予定であると述べています。
詳細は、Steam公式ニュースをご確認ください。
Steam上のAIコンテンツについて