Steam、生成AIを使ったゲームの大半がリリース可能に。ただし、「必要に応じて今回の決定を再検討する予定」とも公表

Steam、生成AIを使ったゲームの大半がリリース可能に。ただし、「必要に応じて今回の決定を再検討する予定」とも公表

2024.01.11
ニュースAI
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Valve、Steamにおける「生成AIを使ったゲーム」の取り扱い方法を変更
  • 開発者へのリリース前アンケートと、それによる審査方法を更新し、大半のゲームのリリースを許可
  • 生成AIの使用箇所により、「事前生成」「ライブ生成」の2カテゴリーで扱われる

Valveは2024年1月10日、Steamにおける、生成AIを使用したゲームの取り扱いを変更すると発表しました。

新たな審査方法を導入したことにより、開発者がアンケートに適切に回答することで、開発中やゲーム内に生成AIを使用した多くのゲームのリリースが可能となります。

Steam公式サイトのスクリーンショット)

今回、開発者がゲームをSteamに提出する際のコンテンツアンケートの内容を更新し、ゲーム内のAI技術の使用について「事前生成」「ライブ生成」の2カテゴリーに分けて取り扱うことをValveは表明しました。

事前生成」は、開発中にAIツールを使用して作成された、あらゆる種類のコンテンツ(アートやコード、サウンドなど)が対象。開発者は、ゲーム内に権利を侵害するコンテンツが含まれないことや、ゲームが当該マーケティング素材と一致していることを約束する必要があります。

ライブ生成」は、ゲームの実行中にAIツールを使用して作成されるコンテンツが対象。事前生成の場合と同じルールに従う必要があるほか、AIが違法なコンテンツを生成しないためにどのような対策を講じているかを記入する必要があります。

(ニュース『Steam上のAIコンテンツについて』の一部スクリーンショット)

Valveはこれらの開示情報について、ゲームリリース前の審査に用いるほか、ゲーム内でAIがどのように利用されているかをユーザーが理解できるよう、情報の多くをSteamストアページにも掲載すると述べています。

また、ライブ生成AIコンテンツにおいては、ゲーム内に違法なコンテンツが発見された際にプレイヤーが報告できるよう、ゲーム内オーバーレイから簡単にレポートを提出できる新たなシステムもリリースします。

Valveは、本件に関して今しばらく検討が必要であること、AIに関する法律の整備状況などから、今後も必要に応じて今回の決定を再検討する予定であると述べています。

詳細は、Steam公式ニュースをご確認ください。

Steam上のAIコンテンツについて

関連記事

「Visual Studio 2026 Insiders」、プレビュー版として無料リリース。AIによる開発支援機能がアップグレード
2025.09.12
企業でもAIやLLMを活用できる“仕組み”を作る。CygamesのAI導入手順と運用アーキテクチャ【CEDEC2025】
2025.08.08
『ストリートファイター6』“人間らしいAI”と“成長の楽しみ”が対人戦ハードルを下げる。「Vライバル」ができるまで【CEDEC2025】
2025.08.05
アンリアルエンジンの更新内容を自動でチェックしてAIが要約!おかず氏、「Unreal Engine Update Tracker」を公開
2025.07.23
エージェント型AI搭載のIDE「Kiro」プレビュー版がリリース。要件を補って仕様書を作り実装、リリースの定型作業も自動化
2025.07.17
Core Ultra 200Hシリーズ搭載のミニPC「GEEKOM IT15」、10万円台から販売中。AIアップスケーリング技術「Intel XeSS 2」に対応
2025.07.14 [PR]

注目記事ランキング

2025.09.09 - 2025.09.16
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

マーケットプレイス(Market Place)
マーケットプレイス
  1. インターネット上で売買を行う仕組みやウェブサイト自体を示す。
  2. Epic Games LauncherやアンリアルエンジンのWebサイトからアクセスできる、アンリアルエンジン用のオンラインストア。アセットやプラグインなどの販売・購入が可能。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!