『ぷよぷよ』プログラミング講座、100名以上が参加したゲームジャムなどが北海道・札幌市で実施。ゲーム開発を学び、体験できた『Sapporo Game Camp 2023』レポート

『ぷよぷよ』プログラミング講座、100名以上が参加したゲームジャムなどが北海道・札幌市で実施。ゲーム開発を学び、体験できた『Sapporo Game Camp 2023』レポート

2023.10.20
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2023年10月6日(金)〜8日(日)の3日にわたり、北海道・札幌市産業振興センターにてゲームクリエイターの育成などを掲げるイベント『Sapporo Game Camp 2023』が開催されました。

本イベントは、公式サイトにあるキャッチコピー「ゲームを学ぼう!ゲームで学ぼう!」が示すように、ゲームの制作からビジネスまで幅広い知識を学び、ゲーム開発の経験も積める充実した内容を楽しめました。

本記事では、札幌市のゲーム産業にかける思いを強く感じた『Sapporo Game Camp 2023』の様子をレポートします。

TEXT / べる
EDIT / 藤縄 優佑

目次

『Sapporo Game Camp 2023』とは

『Sapporo Game Camp 2023』は、札幌市のゲーム産業の躍進を目指し、IT人材とゲームクリエイターの育成を促すイベントです。

札幌市を拠点とするゲーム開発会社と札幌市の連携によって実施され、2022年に初開催。

今年のイベントは、「トークセッション」「ぷよぷよ プログラミング講座 × eスポーツ体験会」「Game Jam」で構成されています。これらの企画を通じて、ゲーム制作の現場で必要とされる知識を学べるだけでなく、ゲーム制作そのものも体験できます。

先達の知恵を未来のゲームクリエイターへ伝える「トークセッション」

「トークセッション」では、ゲーム業界のプロフェッショナルによる複数のセッションが展開。業界に入りたての若手からベテラン、プログラマーやデザイナーなど、幅広い年代と異なる立場の方々から、ゲーム開発に関する知見が共有されました。

たとえば、新入社員や若手のプランナー・プログラマー・デザイナーが抱える実務とイメージのギャップに対し、業界の先輩がアドバイスするセッションが行われました。

また、飛び入り参加歓迎の「ライトニングトーク」セッションでは、2名の学生が自身の活動について熱くプレゼンテーションする場面も。来場者からの熱意も感じられたトークセッションにより、会場の活気はより一層高まったように感じます。

ゲーム開発のプロフェッショナルたちによる貴重な話が伺えた。一部のセッションでは、最大で約160名もの参加者が集まったという

基調講演ではスマイルブーム 代表取締役 小林 貴樹(左)、 ハ・ン・ド 取締役執行役員 三上 哲氏(中央)ロケットスタジオ 代表取締役社長 竹部 隆司氏(右)の3名が登壇。札幌のゲーム開発シーンのレジェンドが過去と現在の挑戦について語り、参加者に貴重な気付きを提供した

『ぷよぷよ』でプログラミングとeスポーツの興奮を体験

「ぷよぷよ プログラミング講座 × eスポーツ体験会」は、小学4年生〜6年生、中学生、高校生を対象にした企画です。

参加者は『ぷよぷよ』のソースコードを用いながらプログラミングを学べるうえ、JeSU公認のプロ選手であるぴぽにあ選手・live選手・delta選手と一緒にeスポーツの体験も楽しめました。

プロ選手は、eスポーツに関わる多様な職種についても解説。eスポーツでは選手の輝かしいパフォーマンスが注目されがちですが、大会の運営からカメラマン、MCまで、さまざまな専門スキルを有する方々が協力することで、大会・イベントが成り立っています。

eスポーツ選手の仕事に関してもゲームのプレイにとどまらず、大会での実況や解説、動画配信、さらには講演など、多岐にわたる活動を通じてコミュニティと積極的に関わっているといったお話を聞くことができました。

本企画の最後には、eスポーツを体験するための模擬大会が実施。参加者は選手としてだけでなく、MC、インタビュアー、カメラマンなど、イベントを支えるスタッフとして動きます。

これにより、参加者はeスポーツイベントがどのように運営されているのかを体験でき、eスポーツに関連する職業に対する理解を深める貴重な機会となりました。

プロと一緒に3日間のゲーム開発に挑戦する「Game Jam」

『Sapporo Game Camp 2023』内で、ゲーム開発の実践に最も近い取り組みが「Game Jam」です。

この「Game Jam」では、スタート時に発表されるテーマに沿って、1チーム最大8名、16チームが3日間を通じてゲームを開発します。参加者たちは、プログラマー・デザイナー・プランナーなど、自分の役割を見つけ、チームワークを育みながら実際のゲーム制作プロセスを体験しました。

チーム編成は主催者側で行われ、各チームにはゲーム会社のプロクリエイターが1〜2名が配置され、全参加者が多様なスキルと視点を発揮できるように工夫されていました。

今回のゲームジャムのテーマは「増殖」。どのチームもメンバー同士が初対面でありながら、ユニークなアイディアが飛び交っていた

各チームは会場で決まったタイミングで企画発表、α版発表を行い、すべてのチームがお互いの進捗を確認し合います。そして最終日には、「Game Jam」の成果として16作品が披露されました。

専用コントローラーを作るチームも

「Game Jam」ではSapporo Game Campの実行委員長であり、セガ札幌スタジオ 代表取締役社長の瀬川 隆哉氏(左)、そして札幌市長の秋元 克広氏(右)も登場。ゲームクリエイターたちに向けて心を込めたメッセージを贈った

発表会の後は、運営陣も参加しながら、各チームの作品を試遊したり食事したりできる交流会が開かれました。和やかな雰囲気のなかで作品に込められた想いが共有されつつ、参加者同士に新たなつながりができたり、開発のアイデアが広がったりといった様子が見られました。

札幌市で開催された『Sapporo Game Camp 2023』の濃い3日間は、参加した方々にとって今後のゲーム開発の糧につながったでしょう。

『Sapporo Game Camp 2023』公式サイト
べる

どさんこ。KAWAII絵が描ける。冷やし中華とグミが好き。

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