サイバーエージェント、Unity向け軽量デカールシステム「Air Sticker」をオープンソースで公開。Unity標準デカールの短所をカバーする

サイバーエージェント、Unity向け軽量デカールシステム「Air Sticker」をオープンソースで公開。Unity標準デカールの短所をカバーする

2023.05.25
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この記事の3行まとめ

  • サイバーエージェントがUnity向け軽量デカールシステム「Air Sticker」を公開
  • Unity標準デカールの短所をカバーできる
  • 「Air Sticker」とUnity標準デカールの使い分けが推奨される

2023年5月23日、サイバーエージェントは、オープンソースのUnity向け軽量デカールシステム「Air Sticker」のリリースを発表しました。

Unity標準のデカールシステムに使用される投影方式は、高負荷であることやスキンメッシュアニメーションに追従できないなどの問題を抱えています。

「Air Sticker」では、メッシュ生成方式(※)によってデカールを処理することで、Unity標準デカールの短所をカバーします。
※ 貼り付け先のモデル形状に沿って動的に生成したメッシュに対して、テクスチャを描画する処理方式

「Air Sticker」とUnity標準デカールには双方に長所・短所があり、サイバーエージェントは以下のように使い分けることを推奨しています。

Unity標準デカール オブジェクト座標系でデカールが移動する
Air Stickerによるメッシュ生成が終わるまでの時間稼ぎ
Air Sticker オブジェクト座標系でデカールが移動しない

「Air Sticker」とUnity標準デカールの使い分けに関するデモ(画像は公式ドキュメントより引用)

「Air Sticker」とUnity標準デカールの処理速度の比較(画像は公式ドキュメントより引用)

また、Unity標準デカールはUnity 2021以降のみをサポートしているのに対し、「Air Sticker」はUnity 2020以降からサポートしています。

「Air Sticker」の使用例(画像は公式ドキュメントより引用)

公式ドキュメントでは、上記の内容のほか、Unityで「Air Sticker」を使用する方法についても解説しています。

加えて、使用されたアルゴリズムを解説する技術ドキュメントも公開されています。

詳細は、ニュース記事およびGitHubリポジトリをご覧ください。

『サイバーエージェント、軽量デカールシステム「AirSticker」のOSSを公開』サイバーエージェント サービスニュース「Air Sticker」GitHubリポジトリ

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