公益財団法人・日本ゲーム文化振興財団が今年の助成事業をスタートするにあたり、クリエイターの募集を公式サイトにて発表しています。締め切りは今年2022年12月31日まで。
日本ゲーム文化振興財団の助成事業の応募資格は以下となります。
対象となる活動期間は毎年度の4月1日から3月31日まで。助成の対象となる経費は「助成の対象となる経費は、活動にあたり通常必要とされる費用とし、諸給与・事務所維持費・生活費等の経費は除くものとします」とされています。
ポイントは、「助成金」であるため返却が必要のない資金だということです。パブリッシャーからの資金提供や、近年増加したゲーム販売型コンテストの契約においては、それらのお金はゲーム発売後の売上で返していくお金になります。
今回の助成金は返却が必要ありませんが、そのかわり用途を事前に申請し、利用後も当初計画通り使ったかどうかの報告が義務付けられています。
助成は狭き門だが、「どういうゲームプレイのタイトルで、どの部分の助成が必要か」が明確ならば可能性も
この助成事業では、これまでに『カニノケンカ -Fight Crab-』にてぬっそ氏が約120万円の助成を受けたほか、『RPGタイム!~ライトの伝説~』の藤井トム氏が約100万の助成を受けてきました。2年前に当事業をまとめたし記事を書いた時点では、3年間で助成は9件であり、採択は狭き門でもあると考えられました。
それから2年が経った現在も、助成が内定したのは5件のみと難しさは変わらない模様です。しかし、昨年の助成のケースを見ると「ゲームの特定部分を制作するための助成金申請」というものが見受けられます。
たとえば『触手を売る店』や『故障』という作品では「ローカライズのために助成金が必要」ということが活動名に明記されておりますし、『たたかえ!ハルモニア音楽隊』では「音楽素材のレコーディングおよびイラスト・プログラム素材の制作」のために助成金が必要だと書かれております。
審査の基準ははっきりしていませんが、過去の採択事例を見るに「ゲーム開発において、どの部分を作るために助成が必要であるか」をはっきりさせておくことも重要とみられます。もちろん、開発タイトル自体がどういう作品であるかも大事になるでしょう。
興味のある方は、ぜひ申し込んでみてはいかがでしょうか。
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