『Unreal Engine 5』で再現された越中大門駅がSNSで話題に、イタリアのCGアーティストが個人で制作

『Unreal Engine 5』で再現された越中大門駅がSNSで話題に、イタリアのCGアーティストが個人で制作

2022.05.10
ニュース3DCGBlenderSubstance Painterアンリアルエンジン映像制作
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Unreal Engine 5で再現されたリアルな越中大門駅が公開
  • UE5でシーン構築し、各アセット制作にはSubstance 3D Painter、Blenderを使用
  • リアルタイムで動作するグローバルイルミネーションおよび反射システム Lumenを有効活用

Unreal Engine 5で再現された富山県の越中大門駅が話題になっています。

CGアーティストLorenzo Drago氏によって制作された2分50秒の動画は、その映像のリアルさから多くの人に注目され、YouTubeに投稿された動画はわずか3日で40万回再生を達成しています。

越中大門駅の中をスマートフォンで撮影したような映像ですが、実際にはUE5で構築されたシーンをゲームエンジン内のカメラで撮影したもの。場面が突然夜へと切り替わり、辺りが暗くなるといったホラーのような演出もあります。

従来はリアルタイムで表現することが難しかった光の反射や回り込みを実現するLumenが活用されており、自然な光の表現が特徴。ただし、もう一方のUnreal Engine 5からの新機能 Naniteワークフローは採用していないとのこと。

1分10秒~1分17秒頃、昼から夜へライトが切り替わる際にLumenのライティング計算機能が活用されているように見えます。

本作品におけるモデリング、テクスチャリング、ライティング、アニメーションはすべてLorenzo Drago氏が自身で行っており、葉っぱなどの植物に関してはQuixel Megascans(※)が使用されています。また、写真をベースに作成したディテールテクスチャおよびアルファ以外のテクスチャSubstance 3D Painterで制作し、モデルはBlenderで作成・調整が行われているとのこと。

※ Quixelが提供する3Dスキャンから生成されたアセットライブラリ

Lorenzo Drago氏がArtStationに投稿した紹介文によると、近日中にbreakdown shots(メイキング映像)も投稿予定とのことで、近いうちにプロジェクトの中身を確認できるかも知れません。

Lorenzo Drago氏のArtStation

関連記事

「ELDEN RING」シリーズの背景は直感に頼らずロジカルにレイアウト。制作の思考・修正過程を徹底解説!【CEDEC2025】
2025.09.02
不要な中間オブジェクトを一括削除。Mayaモデルを軽量化できる無料ツール、COYOTE 3DCG STUDIOがリリース
2025.09.01
VATの代替手段として、UVに頂点アニメーションを格納するアプローチを紹介。C&R Creative Studiosがブログ記事を公開
2025.08.29
Houdiniの最新バージョン「Houdini 21」リリース。APEXなどのベータ機能がproduction readyに移行するなど、既存機能が大幅強化
2025.08.27
UE公式サンプル『Stack O Bot』がアップデート。StateTreeによるNPC制御や、PCGを用いたレベル生成などの要素が追加
2025.08.21
ゲームにDiscord機能を組み込める公式SDK「Discord Social SDK」、ボイスチャットなどの一般提供を開始。商用利用も可能
2025.08.21

注目記事ランキング

2025.08.27 - 2025.09.03
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

リグ(Rig)
リグ 3Dモデルを動かす場合に、すべてのボーンを編集するのではなく、少ない編集箇所で直感的に動作などを付けるために作られたコントローラーやコントロールする仕組み。 またスケルトン自身をリグと呼ぶ場合もある。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!