【STEP3-1】ゲームづくりの最初の一歩「空っぽのステージ」を作ってみよう

【STEP3-1】ゲームづくりの最初の一歩「空っぽのステージ」を作ってみよう

2022.01.22
ゲームづくりの知識
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!
目次

ゲームを作るために必要な機能が詰まったUnreal Engine 5(以下、UE5)を手に入れたら、いよいよ自分だけのゲームづくりが始まります。この記事では、UE5の起動から、テンプレートを開いてゲームプレイするところまでを解説します。

Epic Games LauncherからUE5を立ち上げる

UE5は「Epic Games Launcher」の中から起動します。まずは「Epic Games Launcher」の左側にある「Unreal Engine」をクリックし、次に「ライブラリ」を選びます。その後、起動というボタンをクリックすると、UE5が立ち上がります。

Epic Games Launcherを起動後、Unreal Engineタブを選択。ライブラリ内のUE5を起動する。見つからない場合はインストールが上手く行っていない可能性があるので、もう一度UE5をインストールしてみよう

最初の起動では少し時間がかかるかも知れません。「プロジェクトブラウザ」が表示されたら、起動は成功です!

UE5起動後、最初に立ち上がる「プロジェクトブラウザ」。自分が作ったゲームや、Epic Gamesが用意したテンプレートを読み込むことができる。ゲームに使われるデータ一式をまとめたファイルを「プロジェクトファイル」と呼ぶので、余裕があれば覚えておこう

3Dゲームの基本となる「サードパーソン」テンプレートを読み込む

今回はゲームを作りたいので、左側のタブから「ゲーム」をクリックします。その後に表示されるパネルのようなものは「テンプレート」と呼ばれるゲームの基本的な骨組みです。この中から、「サードパーソン」を選んでみましょう。

今回はゲームをクリックする。プロジェクトブラウザにはEpic Gamesが用意したテンプレートが複数用意されており、UE5はゲームだけでなく、映画やテレビ、建築や自動車、プロダクトデザインにも活かされていることが分かる

ゲームを選択したあとの画面。中央にいくつかのテンプレートが用意されている。今回はキャラクターを3D空間上で自由に動かすことのできる「サードパーソン」を選んでみよう

最後に、あなたのゲームに名前をつけてください。ここでは、半角英数字を使った名前を入力しましょう。今回は「MyFirstGame」という名前を付けました。

ここにゲームのタイトルを入力しよう。プロジェクト名として保存されるので、ひと目で内容が分かる名前にしておく

日本語も入力可能だが、半角英数字が一般的。なお、使用できない特殊文字を入力した場合は警告が出る。その場合は焦らず、半角英数字で入力しよう。よく分からなければ、例と同じく「MyFirstGame」で問題ない

名前を決めたあとに「作成」という青いボタンをクリックします。これでいよいよ、サードパーソンテンプレートが立ち上がります。

作成を押すとテンプレートが立ち上がる。PCスペックによっては少し待つ場合もあるので、ここで少し休憩しよう。準備ができたら、次の項目に進もう

実際にゲームを「プレイ」してみよう

灰色の壁とさまざまな立体物、そしてキャラクターが表示されていますか?これが「サードパーソン」テンプレートの中身です。プレイボタンを押すとゲームが始まり、Escキーを押すと元の画面に戻ります。

立ち上げた最初の画面。中央にゲーム画面(難しく言うと”ビューポート”と呼ばれるもの)があり、周りには設定に関する項目が並んでいる。最初から全てを理解する必要はないので、焦らずに進めていこう

ゲームプレイ中、キャラクターの操作は、キーボードで行います。W,A,S,Dキーで移動、スペースキーでジャンプ、マウスで視点の移動ができます。

ここまで分かったら、まずはプレイボタンを押して実際に遊んでみましょう。

作業を中断する場合は「名前をつけて保存」をします。再開する場合はUE5を立ち上げて、最近使ったファイルから「MyFirstGame(または自分で付けた名前)」のものをダブルクリックして再び立ち上げましょう。

プレイ画面でキャラクターを動かすために、画面の適当なところをクリックする必要があります。その後はステージの中を走り回ってみましょう。スロープを上ったり、段差から飛び降りたり、青いボックスを転がしてみたり……一通り楽しんだら、Escキーを押してプレイを終了します

無事にキャラクターを動かすことができましたか?これが今の「MyFirstGame」の中身です。走ったりジャンプしたり、キャラクターを動かす仕組みは最初から用意されているものの、まだ「ゲーム」というには物足りないです。

次のSTEPではステージの配置を変更したり、色を付けたりしてオリジナルのステージを作る方法をお伝えします。

 

NEXT STEP >>

【STEP3-2】サードパーソンテンプレートを”改造”してオリジナルステージを作ろう


『ゲームづくりを始めよう』に戻る

作業を中断する場合は「名前をつけて保存」をします。再開する場合はUE5を立ち上げて、最近使ったファイルから「MyFirstGame(または自分で付けた名前)」のものをダブルクリックして再び立ち上げましょう。

関連記事

意外と変わらないところも?『鉄拳8』『テイルズ オブ アライズ』のキャラクター・背景の制作を60分以上にわたって解説したYouTube動画をバンダイナムコスタジオが公開
2025.05.16
アークライト 野澤 邦仁のボードゲームを作るには Vol.05「イラスト&グラフィック、印刷編」
2025.05.16
アニメ調3Dキャラモデルの顔を破綻なく仕上げるノウハウとは。『GUILTY GEAR Xrd』シリーズのモデリング技法、アークシステムワークスが動画で解説
2025.05.15
リグ・CG専門スタジオのBACKBONE、Blenderにおけるリギングの基礎となるArmatureとBoneの解説記事を公開。Mayaとの違いや相当する機能にも言及
2025.05.15
2Dイラストを3Dで再現するモデリング手法を紹介。『GUILTY GEAR Xrd』シリーズのアニメ調キャラモデル作成事例、アークシステムワークスが動画で解説
2025.05.09
Blenderのリグを“自力で使いこなす”理論やテクニックを習得!『Blender リギング』、2025年6月下旬にボーンデジタルから発売
2025.05.09

注目記事ランキング

2025.05.10 - 2025.05.17
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ラグドール(Rag Doll)
ラグドール ぬいぐるみを意味する英語。 ゲームにおける、キャラクターの全身が脱力したかのような挙動を行う物理シミュレーション。ラグドール物理。 例えば、上空からの落下やキャラクターが死亡した際に用いられる。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!