この記事の3行まとめ
- Foundryの日本法人、『アーケイン シーズン2:手描き風ルックを生み出すテクスチャ表現とアニメーション』と題した動画を公開
- 『LoL』の前日譚を描いたアニメ『アーケイン』における、手描きのような表現手法を解説した講演の和訳動画
- Foundryが提供している3Dペイントツール「Mari」の活用事例などを、アニメーション制作スタジオ「Fortiche」CTOらが紹介している
アニメーション制作ツールなどを提供するFoundryの日本法人は、『アーケイン シーズン2:手描き風ルックを生み出すテクスチャ表現とアニメーション』と題した動画をYouTubeにて公開中です。
本動画では、ゲーム『League of Legends』の前日譚を描いたアニメ作品『アーケイン』のシーズン2をテーマに、3Dモデルでありながら手描きのようなテクスチャを表現する手法を解説しています。
『アーケイン シーズン2:手描き風ルックを生み出すテクスチャ表現とアニメーション』
本動画は、アニメーションや視覚効果、デジタルメディアなどの最新技術を紹介するヨーロッパの技術カンファレンス「FMX 2025(Film & Media Exchange 2025)」での講演に、和訳字幕をつけたものです。
同作のアニメーションを担当したフランスのアニメスタジオ「Fortiche」より、CTOであるPhilippe Llerena氏、2D背景のスーパーバイザーを務めるMartin Bailly氏が登壇しました。
講演では、アートに対するForticheの考え方や、Foundryの提供する3Dテクスチャペイントツール「Mari」がどのように制作に役立ったのかといった解説が行われています。
『アーケイン』シーズン2のワンシーン(画像は『アーケイン』公式サイトより引用)
Forticheでは、作品を観た人がアートブックを見ているときのような没入感を得られるよう、手描きのようなルックを重視しています。これを実現するため、プロップとマットペイント背景の境界を曖昧にするといった手法を使っているとのことです。
また、マットペイント背景の作り方はキャラクターなどにも適用され、アニメーションチームでポーズを決め、シーンに合うようテクスチャを描き直すこともできると述べられています。
キャラクターが触る複数のグラス部分(画像右上)以外は、すべてマットペイントで制作されている(画像はYouTube動画のスクリーンショット)
講演の後半では、実際のワークフローにおける「Mari」の活用事例が紹介されています。
『アーケイン』の映像制作においては、ジンクスの飛行船など、アートアセットの作成に「Mari」が活用されています。
他のツールとも強力に連携できることから、Photoshopで作成したテクスチャやMayaで作成したジオメトリ・カメラを「Mari」に読み込み、カメラのショットビューと3Dビューを適宜切り替えながら作業可能であることなどが語られました。
Photoshopで描かれたレイヤーは、プロジェクター機能を使ってジオメトリにそのまま投影できる(画像はYouTube動画のスクリーンショット)
そのほか、プロジェクターのリストが長くなってしまうことを防ぐために一時的なプロジェクションを作成する「クイックプロジェクション」機能の解説や、現在のビューポートを2Dソフトに出力する機能などについても紹介しています。
詳細はYouTube動画をご確認ください。
アーケイン シーズン2:手描き風ルックを生み出すテクスチャ表現とアニメーション | YouTube動画『アーケイン』公式サイト