この記事の3行まとめ
- ブラウザ上で動作するオープンソースのゲームエンジン「PlayCanvas Engine」のバージョン2.8.0がリリース
- GLSLで使用できる多岐にわたる機能がWGSLに移行され、WebGPUのサポートが強化
- LUT(ルックアップテーブル)によるカラーグレーディング機能なども搭載されている
PlayCanvasは2025年6月13日(現地時間)、ブラウザ上で動作するオープンソースのゲームエンジン「PlayCanvas Engine」のバージョン2.8.0をリリースしたと発表しました(※)。
※ 記事執筆時点における最新版はバージョン2.8.2
PlayCanvas Engine 2.8.0 is here! 📢
✅ WebGPU: 100% of GLSL ported to WGSL
✅ Picking support for 3D Gaussian Splats
✅ KHR_materials_anisotropy support
✅ New custom shader API
✅ Custom LUT color correction support
Release Notes: https://t.co/SwOn2SxPJw pic.twitter.com/t4jHPeA4fT
— PlayCanvas (@playcanvas) June 17, 2025
PlayCanvas Engine 2.8.0 is here! 📢
✅ WebGPU: 100% of GLSL ported to WGSL
✅ Picking support for 3D Gaussian Splats
✅ KHR_materials_anisotropy support
✅ New custom shader API
✅ Custom LUT color correction support
Release Notes: https://t.co/SwOn2SxPJw pic.twitter.com/t4jHPeA4fT
— PlayCanvas (@playcanvas) June 17, 2025
「PlayCanvas Engine」は、HTML5およびWebGLによって動作する、デスクトップ/モバイルブラウザ向けゲームエンジン。ブラウザ上で動作するビジュアルエディタでCGなどを編集でき、同一プロジェクトをリアルタイムで共同編集することも可能です。
また、3D Gaussian Splatting(※)を用いて作成されたPLY形式の3DCGモデルデータにも対応しています。
※ ポリゴンやボクセルなどとは異なる方法で3D空間を表現する技術。複数の静止画をもとに3Dモデルを生成でき、生成精度の高さに対して高速なレンダリングが可能
ソースコードはMITライセンスのもと、GitHub上で公開されています。
「PlayCanvas Engine」の概要を日本語で紹介したYouTube動画
バージョン2.8.0では、シェーディング言語「GLSL」で使用できる多岐にわたる機能が「WGSL」に移行されるなど、「WebGPU」のサポートが強化されました。
「PlayCanvas Engine」バージョン2.8.0のアップデート内容を紹介する動画(動画はGitHubより引用)
そのほか、LUT(ルックアップテーブル)によるカラーグレーディング機能などが搭載されるといったアップデートが施されています。
「LUT(ルックアップテーブル)」によりオブジェクトの色彩を変更する様子(動画はGitHubより引用)
詳細はリリースノートをご確認ください。
「PlayCanvas Engine 2.8.0」リリースノート|GitHub「PlayCanvas」公式サイト