ブラウザで動作するオープンソースのゲームエンジン「PlayCanvas Engine」、バージョン2.8.0でWebGPUサポートが大幅に強化

ブラウザで動作するオープンソースのゲームエンジン「PlayCanvas Engine」、バージョン2.8.0でWebGPUサポートが大幅に強化

2025.06.30
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この記事の3行まとめ

  • ブラウザ上で動作するオープンソースのゲームエンジン「PlayCanvas Engine」のバージョン2.8.0がリリース
  • GLSLで使用できる多岐にわたる機能がWGSLに移行され、WebGPUのサポートが強化
  • LUT(ルックアップテーブル)によるカラーグレーディング機能なども搭載されている

PlayCanvasは2025年6月13日(現地時間)、ブラウザ上で動作するオープンソースのゲームエンジン「PlayCanvas Engine」バージョン2.8.0をリリースしたと発表しました(※)。

※ 記事執筆時点における最新版はバージョン2.8.2

「PlayCanvas Engine」は、HTML5およびWebGLによって動作する、デスクトップ/モバイルブラウザ向けゲームエンジン。ブラウザ上で動作するビジュアルエディタでCGなどを編集でき、同一プロジェクトをリアルタイムで共同編集することも可能です。

また、3D Gaussian Splatting(※)を用いて作成されたPLY形式の3DCGモデルデータにも対応しています。
※ ポリゴンやボクセルなどとは異なる方法で3D空間を表現する技術。複数の静止画をもとに3Dモデルを生成でき、生成精度の高さに対して高速なレンダリングが可能

ソースコードはMITライセンスのもと、GitHub上で公開されています。

「PlayCanvas Engine」の概要を日本語で紹介したYouTube動画

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バージョン2.8.0では、シェーディング言語「GLSL」で使用できる多岐にわたる機能が「WGSL」に移行されるなど、「WebGPU」のサポートが強化されました。

「PlayCanvas Engine」バージョン2.8.0のアップデート内容を紹介する動画(動画はGitHubより引用)

そのほか、LUT(ルックアップテーブル)によるカラーグレーディング機能などが搭載されるといったアップデートが施されています。

「LUT(ルックアップテーブル)」によりオブジェクトの色彩を変更する様子(動画はGitHubより引用)

詳細はリリースノートをご確認ください。

「PlayCanvas Engine 2.8.0」リリースノート|GitHub「PlayCanvas」公式サイト

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